再稼働・核武装許さぬ 3・11反原発福島行動’25
石破は福島の地を踏むな
東日本大震災・福島第一原発事故から14年。「流すな汚染水 動かすな原発 とめよう戦争 3・11反原発福島行動25」が3月11日、福島県郡山市のけんしん郡山文化センターで開かれ、県内を始め全国から485人が結集した。フクシマの怒りで米日による中国侵略戦争・核戦争を阻む決意を固め、原発再稼働と核武装を狙う石破の福島訪問を弾劾し、集会とデモをうち抜いた。
「石破は福島の地を踏むな!」。原発事故をなかったことにして第7次エネルギー基本計画で「原発最大限活用」に転換し再稼働と核武装を狙う石破に対し、3・11反原発福島行動実行委員会共同代表の椎名千恵子さんが「国家と対峙し闘い続ける」と宣言し、集会は始まった。
基調報告は同事務局長の長沢宏さん。「ヒロシマ・ナガサキと共にフクシマは帝国主義戦争と核・原子力の反人民性を永遠に刻印する地であり、戦争と核に絶対反対で闘う拠点だ」として中国侵略戦争阻止の歴史的決戦に立とうと訴えた。
特別アピールでは、2・8京大弾圧を粉砕した全学連の陳悠生副委員長と不当逮捕された亀井陽慧副委員長が「反戦闘争の爆発で勝利した」と発言。満場の拍手で勝利を分かち合った。
福島からの訴えでは、フクシマ圧殺への深い怒りや不屈に闘う意志が示された。新地町漁民の小野春雄さんはビデオメッセージで「汚染水を海に流すのは人間としてやってはだめ」と断言。古里を奪われた浪江町の希望の牧場よしざわの吉沢正巳さんは「無念の気持ちをわかってほしい。原発の時代を終わらせる」と語気を強めた。飯舘村の安齋徹さんは、事故当時から一貫して放射能という「炎」の中に福島を放り出してきた国への怒りをあらわにした。福島の青年労働者は、これまで声を上げられなかった自身への悔しさを胸に反戦・反核・反原発を闘い抜く決意を述べた。
連帯アピールでは三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さん、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議と大坂正明さん救援会を代表して星野暁子さんが発言。さらに医師の杉井吉彦さんが、今も放射線量が高い福島は「命と健康の危機にさらされ『過酷』の状況にある。事故は終わっていない」と指摘、被曝を許さず「避難・保養・医療の原則」を貫こうと強調した。
全国からのアピールでは、動労千葉の関道利委員長と動労総連合水戸の照沼靖功委員長が今こそ労働組合が反戦・反原発の先頭に立つと決意を表した。被災地・能登からは動労総連合北陸の出口威委員長が、被災地を切り捨て大軍拡に進む石破を弾劾。すべての原発いますぐなくそう!全国会議(NAZEN)にいがたの山口元子さんは柏崎刈羽原発再稼働阻止の決戦に立とうと呼びかけた。8・6ヒロシマ大行動実行委員会と改憲・戦争阻止!大行進沖縄は中国侵略戦争を実力で阻む大デモを訴えた。
地震発生時刻の午後2時46分。実行委員会の舟山直美さんが「核武装のための原発を阻止することが避難者や亡くなった方のためにできることです」と語り、全体で黙禱(もくとう)。NAZENの織田陽介事務局長が行動提起で「中国侵略戦争阻止へ、原発・核燃サイクルの再稼働に向かう石破政権の打倒へ闘おう」と訴えた。実行委共同代表の鈴木光一郎さんが「福島の根底的な怒りと社会変革と反戦でもって生きていくと決意する」と締め、団結がんばろうを三唱した。
参加者は中国侵略戦争・核戦争阻止、エネルギー基本計画弾劾、石破打倒などを訴え郡山駅前までデモ。長蛇の怒りのデモは右翼をけちらし、街を反戦・反核・反原発の声で埋めた。
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