石破打倒へ反戦メーデー 「闘いの日」とり戻し新宿デモ
新宿反戦メーデーが5月1日、実行委員会の主催で開かれ、新宿駅東口でのリレーアピールとデモ行進が闘われた。4・26連合メーデーと当日の全労連および全労協メーデー参加者に反戦メーデーと6・14全国反戦闘争を訴える宣伝をやりぬいて、新宿駅東口に250人の労働者が結集した。
米トランプ政権が仕掛ける関税戦争は、中国侵略戦争をさらに手前に引き寄せている。石破政権は日本帝国主義自身の戦争として中国侵略戦争を遂行することをトランプ関税への唯一の対応策にし、連合は戦争翼賛への転落を一層深めて石破を支えている。労働者階級には三度の世界戦争―核戦争を許すのか、自らの実力で戦争を阻むのかが問われている。歴史はまさに分岐点に差し掛かった。
1886年5月1日、アメリカ・シカゴで8時間労働制を要求するゼネストから始まったメーデーは、労働者が国際的に団結して資本や国家権力に立ち向かう闘いの日だ。その戦闘性と階級性をよみがえらせて、新宿反戦メーデーは闘いぬかれた。
主催者としてあいさつした東京労組交流センターの山口弘宣代表は、メーデー中央大会に石破を招いた連合を弾劾して、「トランプ・石破を倒そう。戦争と差別、生活苦の元凶の帝国主義打倒へ闘うメーデーを」と呼びかけた。
メーデー宣言2025を東京交通労組(東交)の大木勇次さんが読み上げた。3月30日の日米防衛相会談で中国侵略戦争はさらに切迫し、石破政権は南西諸島のミサイル基地化を急速に進めている。メーデー宣言は、中国侵略戦争阻止が労働者階級の任務であることを鮮明に打ち出した。また、戦争を翼賛する連合と対決し、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧や全国金属機械労組港合同昌一金属支部への労組破壊攻撃を打ち破り、11月労働者集会呼びかけ3労組を守りぬこうと訴えた。
動労総連合書記長で動労千葉執行委員の川崎昌浩さんは、労働組合は反戦の砦(とりで)であり日帝打倒の先頭に立たなければならないと強調した。JR東日本環境アクセス本社デモを闘った動労東京環境アクセス支部の宮本恵実支部長と、ストライキに立った動労神奈川の桑原豪臣委員長がその闘いを報告した。東京三多摩、東京北部、東京西部の各労組交流センターが戦争絶対阻止の決意を表明するとともに、女性解放闘争を階級的労働運動と反戦闘争の不可欠の課題に位置付けようと訴えた。東京学芸大学と警察権力による弾圧を粉砕して奪還された全学連の渡辺祥英書記次長は、団結の力で戦時弾圧は粉砕できると宣言した。
司会を務めた自治体労働者の大谷京子さんが行動提起をし、5月17日からの沖縄闘争を闘い、6・14反戦闘争に3千人を集め、それを6・15国鉄集会につなげようと呼びかけた。
集会後のデモは「中国侵略戦争阻止! 沖縄を戦場にするな!」「闘う労働組合をよみがえらせよう」の声を響かせて新宿の街を進んだ。昌一金属支部破壊の暴挙を居直る那須電機鉄工本社前に差し掛かると、「不当解雇撤回! 労組つぶしの責任をとれ!」のコールに一段と力が入った。沿道の青年や外国人は手を振って熱い共感を表し、デモに飛び入り参加する人もいた。労働者の闘いの日であるメーデーにふさわしく、新宿の街は戦闘的に塗り替えられた。
この記事へのコメントはありません。