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三里塚第142回一斉行動―「飛行時間延長ひどすぎる」と怒りの声

一斉行動出発を前に朝の打ち合わせ(5月11日 成田市天神峰)

三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は5月11日、142回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。
午前8時半、成田市天神峰の反対同盟会議室前に集まった仲間は事務局の伊藤信晴さんの司会で朝の意思一致を行った。
5月7日に第3滑走路予定地の芝山町菱田地区でのデモ・現地闘争が成功裏に勝ちとられたことを確認。さらに、今日、明日と成田空港会社(NAA)が芝山町で機能強化に伴う事業説明会を開くことに対して、弾劾行動を闘うことが呼びかけられた。
今回用意された反対同盟ニュース第137号は、第3滑走路の5月本格着工が宣言される中、工事実力阻止を訴える内容だ。2面で、破産必至の大規模開発プロジェクト「ゲートウェイ成田」の片棒を担ぐNAAの責任を追及。3面では、日米による頻繁な共同訓練で中国への軍事的な挑発が繰り返されている中、熊本、長野、高知、青森などの民間空港に米軍機や自衛隊機の着陸が相次いでいることを暴露・弾劾している。
4面では、成田騒音訴訟に参加する芝山町の女性の声。
用地買収が終わっていないにもかかわらず、住民が慣れ親しんだ道路を勝手につぶし、住民にプレッシャーをかけるNAAを絶対に許すことはできない。反対同盟はこうした恫喝に対し、「農地死守」を掲げ、共同闘争、実力闘争の力で打ち破ってきたのだ。反対同盟59年の闘争の勝利的地平は何度確認してもし過ぎることはない。
打ち合わせを終えた参加者は同盟ニュースを手にそれぞれの担当地域へと散った。
トラクターで畑に黒いマルチを張り、畝(うね)に苗を刺していく作業に追われるさつま芋農家。田植えの最盛期は過ぎたが、C滑走路用地内でも田起こし後に水が張られ、田植えを待つ田んぼがちらほらある。
 「先祖代々耕してきた田畑からより遠くの場所に移転を強いられ、空からは騒音に落下物。町の人口が減るのは当然だ。スライド運用か何か知らないが、飛行時間の延長はひどすぎる」「防音工事をしたが効果薄い」と怒る住民。
NAAは反対同盟の闘いへの逆宣伝を行っているが、実は逆効果になっていることも明らかになった。
「デモがあるから近づくなと言われたが、7日のデモを車から見た」という住民や、「久しぶりに家の前を多くの機動隊バスが通ってわくわくした」と喜ぶ住民もあった。
オーストラリアの不動産会社「グッドマン」グループが機能強化と一体で多古町に広大な物流施設・倉庫を作ろうとしていることに住民の多くが不安を感じている。第3滑走路を使用する空からの騒音だけでなく、大量のトラックが地域を席巻することになるからだ。
「多古町長らは機能強化で町は栄えると言うが、芝山町のように人口は減っていくだろう」「多古米というおいしいブランド米がダメにならないかとても心配」
7・6農楽まつりへのさらなる奮闘を誓い、一日の行動を終えた。(N)

スケジュール
◎成田機能強化粉砕!フィールドワーク 6月4日(水)午前10時 成田市天神峰 市東さん宅前集合 呼びかけ/三里塚芝山連合空港反対同盟
◎7・6農楽まつり 7月6日(日)午前10時30分 成田市天神峰 市東さんの南台農地集合 東峰 萩原さんの清水の畑までデモ 正午 農楽まつり 主催/三里塚芝山連合空港反対同盟

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