三里塚新年団結旗開き―2026年決戦勝利へ!
三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する新年初の敷地内デモと団結旗開きが1月11日に行われ、労働者・農民・学生・市民200人が参加し、三里塚2026年決戦の勝利を共に誓い合った。
年始の恒例行事として反対同盟はまず東峰神社の鳥居のしめ縄の交換を行った。曇り空のもと、風向きの関係でこの時は頭上を飛ぶ飛行機もない。手早く作業を終えると反対同盟は鳥居の前に並び、市東孝雄さんが「三里塚は60年の節目を迎えました。今年も勝利に向けて闘います」と簡潔にあいさつした。
参加者は、市東さんの南台の畑に再結集。千葉地裁が昨年3月の耕作権裁判一審判決で不当にも、成田空港会社(NAA)に明け渡せと命じた場所だ。警察・機動隊が鉄線の囲いの向こうから露骨な監視を行っている。
反対同盟事務局員の太郎良陽一さんが第一声を上げた。「26年の闘いが始まった。市東さんの農地を守り抜き、第2の開港プロジェクトをたたきつぶす運動をやっていこう!」。続けてシュプレヒコールを力強くリードした。「市東さんの農地を守り抜くぞ!」「第2の開港粉砕!」
寒風をものともせず、「戦争・大軍拡の高市政権打倒!」と大書した横断幕を掲げ、反対同盟を先頭に意気高く敷地内デモに出発した。宣伝カーには婦人行動隊の宮本麻子さんが乗り込み、戦争と農地取り上げに反対するアピールを一帯に響かせた。
機動隊の規制をはねのけ長蛇の隊列で、天神峰の市東さん宅前の開拓組合道路までのデモ行進を堂々と貫徹した。
午後からは芝山町飯櫃の福祉センター「やすらぎの里」で、新年団結旗開きが開かれた。
昨年と同じ会場だが、今年は2階だけでは参加者が収まりきらず、1階の集会室を第二会場としてメイン会場の映像と音声を流した。
最初に婦人行動隊の木内敦子さんが司会のあいさつを行った。「今年は耕作権裁判が東京高裁での闘いとなります。動労千葉、星野さん、大坂さんの闘いも高裁です。霞が関を騒がして、たくさんのくさびを打っていきましょう」
続いて事務局員の伊藤信晴さんが主催者あいさつを行った。空港機能強化策と「エアポートシティ構想」について、物流拠点づくり、航空宇宙産業の育成をうたいながら、成田の軍事空港化、兵站(へいたん)基地化を進めるものだと断じた。第3滑走路予定地で買収を拒否して闘っている住民がいることを強調し、「反対同盟の〈軍事空港粉砕、農地死守・実力闘争〉の基本原則を今こそ守り抜き闘うことが問われている」と訴えた。
東峰の萩原富夫さんが反対同盟の「闘争2026」を読み上げた。
1966年の同盟結成以来の60年史を振り返り、「揺るぎない勝利」と断言した。そして成田空港機能強化を農業破壊、環境破壊、軍事空港建設・戦争準備として厳しく弾劾し、周辺住民と連帯しての拡張差し止め訴訟、夜間飛行差し止め訴訟への取り組みを呼びかけた。そして米帝トランプ、日帝・高市政権を批判し、帝国主義的な侵略と戦争の時代の中で全世界の闘う人民と連帯して反戦・反基地、反原発、反差別、農民闘争の闘いを訴え、3・29芝山現地闘争を告知した。
大きな拍手の中、市東孝雄さんが登壇した。「国、空港会社が何と言おうと正義はわれわれの側にあります。そのいい例として、60年、国家権力をもってしても三里塚をつぶせなかった。それはみなさんの力のおかげです。これからも声を上げ、一人でも多くの人を仲間にして、空港反対に突き進みます。そして勝利に向け最後まで闘っていきます。今年もよろしくお願いします」。市東さんの音頭で盛大に乾杯し、会場は笑顔であふれた。
司会を宮本さんに交代し、連帯のあいさつの最初に動労千葉の関道利委員長が登壇した。「車の両輪」としての反対同盟との連帯を確認した上、労働法制の「抜本的改正」を進める国の先兵としてJR東日本が攻撃をかけてきていることを指摘した。そして、JR東日本社長の喜㔟陽一が01年からの外注化推進が破綻したことを認めながら、4月1日からの更なる外注化を千葉の京葉車両センターを皮切りに強行しようとしていることを弾劾した。「久留里線廃線化を許さず、外注化阻止、大幅賃上げを掲げてストライキを構えて春闘を闘う」と宣言した。
関西実行委に続き、反対同盟顧問弁護団があいさつに立った。空港周辺地域である成田市、芝山町、横芝光町、茨城県稲敷市の住民30人以上が原告となって、NAAを相手に新たに空港機能強化の差し止めを求めて訴訟を起こし、これまで反対同盟を中心に闘われてきた空港拡張差し止め裁判と併合される見通しであることを報告した。1月20日に第1回裁判が開かれ、住民の意見陳述が行われる。さらに、耕作権裁判一審不当判決内容を徹底批判し、東京高裁での控訴審への傍聴を熱烈に訴えた。
ここで音楽のゲストとして「いなこば」と浪速のパギやんがミニライブを行い、反骨に満ちた楽曲で会場を沸かせた。
支援団体の発言が続いた。市東さんの農地を守る会・群馬の大塚正之さんは、市東さんを地元に招いて毎年三里塚集会を開いてきたことを報告し、「労働者の闘いとして三里塚に勝利し、中国侵略戦争を止める」と決意を述べた。
全国農民会議共同代表の小川浩さんは、同じく共同代表の福島の鈴木光一郎さんの連帯メッセージを読み上げた上、「令和の米騒動」とその後の自民党政府の米政策の混迷によって、結局は米農家が犠牲にされている現実を解き明かした。そして「各地で立ち上がる農民の闘いを三里塚と結び付け、農民も〈戦争反対〉を真向から掲げて闘う」と決意を表明した。
星野・大坂全国救援会共同代表の星野暁子さん、全国水平同盟書記長の田中れい子さん、婦人民主クラブ全国協議会事務局長の川添望さん、関西新空港絶対反対泉州住民の会代表の中川育子さんなどの連帯発言が続いた。
ひときわ大きな拍手と歓声に迎えられ、全学連書記次長の渡辺祥英さんが発言に立ち、米帝トランプのベネズエラ侵略戦争を徹底弾劾した。「米帝の中南米、中東、東欧、中国・東アジアへ向けた侵略に怒りをもって立ち上がる時だ。市東東市さんは生前、階級的憎悪の強度によって闘いは決すると述べたという。今こそ憎悪をたぎらせ、成田から侵略機を飛ばすことを阻止する。三里塚闘争で学生の大隊列を組織し、高市政権打倒へ!」
続いてこの日初めて三里塚を訪れた学生が「星野さん、大坂さんの精神を引き継いで闘う」とフレッシュな決意を述べ、喝采を浴びた。
革共同の秋月丈志書記長は、「闘争宣言」と市東さんの決意に全面的に応えることを表明した上で、昨年10月全国集会中止という苦渋の決断を反対同盟に強いたことを謝罪した。そして革命的女性解放闘争の推進を軸に、自らを先頭に自己批判と組織変革を進めてきたことを報告した。そして「米帝は日帝を前面に立てて中国侵略戦争を行おうとしている。その要中の要が成田の軍事使用。三里塚闘争は中国侵略戦争を阻止し米帝の国家安保戦略を打ち砕く決定的位置にある。闘う中国・アジア人民と連帯し、侵略戦争を内乱に転化する!」と誓った。
反対同盟が前に並び「♪誇りも高き農地死守」と同盟歌を全員で熱唱して、会場の熱気は最高潮に達した。最後に太郎良陽一さんがまとめと行動提起を行った。「この26年、本当に戦争を止める内容をもった三里塚闘争を爆発させなくてはならない。第2の開港プロジェクトは、住民と地域をつぶし、空港を金と命をむさぼる拠点にするものだ。これに勝つにはみなさんの闘いがぜひ必要。なんとしても戦争を止め第2の開港を粉砕しよう。3月29日の芝山闘争に総結集を。圧倒的な人民の隊列をつくり空港を廃港に!」
全員がこの熱いアピールを受けとめ、団結ガンバローを三唱。激闘の2026年の勝利を誓い合った。(TN)
スケジュール
◎第3滑走路建設阻止・フィールドワーク 1月14日(水)午前10時 成田市天神峰 市東さん宅前集合 呼びかけ/三里塚芝山連合空港反対同盟
◎空港拡張差し止め裁判 1月20日(火)午前10時30分開廷 千葉地裁
◎2・15東京三里塚集会 2月15日(日)午後1時30分 ワイム荻窪 JR荻窪駅北西口近く 集会後荻窪駅一周デモ 主催/改憲・戦争阻止!大行進東京、改憲・戦争阻止!大行進杉並
◎3・29芝山現地闘争 3月29日(日) 主催/三里塚芝山連合空港反対同盟





この記事へのコメントはありません。