日米共同実動演習に抗議 岩国／沖縄

●岩国（山口） タイフォン配備に反対し基地へデモ

デモで岩国基地を弾劾（９月21日　山口県）

９月１１日から開始されている実動演習「レゾリュートドラゴン２５」に対して、８・６ヒロシマ大行動実行委員会の呼びかけで岩国駅前でのスタンディングアピールと、米軍岩国基地へ向けての抗議デモ行進を行いました。
レゾリュートドラゴンの一環として、岩国基地では「タイフォン・システム」の展開訓練を実施しています。対空ミサイルと対地対艦トマホークミサイル（最長射程３０００㎞）を運用するシステムで、昨年からフィリピンに配備、国内では初の展開訓練です。米陸軍幹部は「岩国基地は航空基地であるとともに港湾もある。タイフォンの航空機への搭載や艦船への積載もできる。さまざまな演練を一度に行うことができる。」と述べています。明らかに中国・朝鮮半島を射程にいれ、今後実戦での展開・撤収を想定したものです。また、岩国基地では、レゾリュートドラゴンと一体の空母艦載機によるＦＣＬＰ訓練（滑走路を空母の甲板に見立てて離着陸を行う訓練）を行っています。２５年ぶりの、生活破壊の訓練強行に対して、抗議が殺到してます。（新聞報道でも３日間で500件近くの抗議）。硫黄島での訓練が火山活動などでできないためと９月１２日に米軍が通告。岩国市や周辺市町村も訓練中止を政府に要請しましたが、中谷防衛相は「訓練は我が国の防衛や米国の抑止力強化のために重要」と抗議の声を圧殺し、強行しています。
岩国駅前でのアピールを始めるやいなや、駅を利用する市民らから注目が集まりビラが受け取られました。駅前で署名に応じた市民や学生から「訓練反対の声をあげても結局やるんだ！許せない」という怒りの声が寄せられ、討論となり、８・６広島では機動隊暴力の集会規制を打ち破って集会を勝ち取ったことを報告し、地元岩国からも声をあげようと訴えました。
その後、公園に移動し、岩国基地正門に向けてデモ行進を行った。「離着陸訓練弾劾！タッチ＆ゴーをやめろ！タイフォン配備反対！」「トマホークミサイル反対！岩国・呉を侵略拠点にするな！」の声に沿道の住宅から注目が集まりました。怒りと危機感が充満しているのです。
参加者は「中国侵略戦争阻止！核戦争阻止！ガザ大虐殺を今すぐやめろ！」と力を込めて抗議しました。
（８・６ヒロシマ大行動実行委員会・矢田三恵）

●沖縄 青年・女性先頭に那覇で街宣・デモ

那覇市の国際通りを意気高くデモ（９月21日　沖縄県）

大行進 沖縄は米日による中国侵略戦争絶対反対を訴え、9月11日のレゾリュート・ドラゴン25開始を弾劾する那覇駐屯地前抗議行動、19日の那覇街宣、21日には那覇街宣と国際通りデモをやり抜きました。
米日による中国侵略戦争の実戦演習であるレゾリュート・ドラゴン25は沖縄を戦場にすることを大前提にして実施されています。戦争を絶対阻止するために、宮古・八重山を先頭に演習を止める実力闘争が闘われています。
中谷防衛省は沖縄における反戦闘争の爆発と実力闘争に「過度な抗議、妨害行為が続いてる」と恐怖と憎悪をむき出しにしました。さらに日帝として、中国侵略戦争に突き進むと宣言しています。絶対に許せません。
闘う中国・アジア人民と連帯して、全基地撤去、安保粉砕・日帝打倒の反戦闘争、女性差別をはじめ、あらゆる差別・排外主義と闘う反戦闘争をさらに力強くつくりあげていくことが必要です。
ところが先日、闘いを裏切り、破壊・敵対する輩が現れました。わたしたちは青年・女性を先頭に米日帝国主義と裏切り者への怒りをたぎらせ、21日の街宣・デモに立ちました。
大行進沖縄の呼びかけ人である元基地労働者の宮城盛光さんや仲間の県庁前でのリレーアピールのあと、青年やデモコールを初めて行った女性の中国侵略戦争阻止の声を高らかに響かせながら国際通りを進みました。
「中国侵略戦争阻止」「レゾリュート・ドラゴン反対」「ガザ虐殺許すな」を訴え進むデモは沿道からの大注目でした。途中、親子連れが一緒に歩いたり、小学生の飛び入りもありました。歩道から共に戦争反対の拳を上げる人なども現れる中、実に力強いデモをやり抜きました。
わたしたちは、演習最終日の25日まで連続した闘いをやり抜き、10.5青山公園、11.2芝公園に結集し、闘いを裏切り破壊し、敵対する輩を絶対に許さず、全国の仲間とともに闘います。
（改憲・戦争阻止！大行進 沖縄　松本未土）