フランス・ソニーで労働者が工場占拠闘争に決起!
南西フランスのボルドー南部のソニーの工場(写真)で、工場閉鎖(4月17日に予定)を理由に311人の労働者が全員解雇を通告されたことに対し、労働者たちが抗議の闘いに決起した。解雇された労働者たちは、通例の半額しか提示されなかった退職金の加増を要求して、フランス・ソニー会社のCEO(最高経営責任者、社長)のセルジュ・フーシェおよび、人事部長ローランド・ベンツを「人質」にとって3月11日午後より工場に立てこもった。
フーシェは労働者たちに首を通告するためにこの工場に立ち寄ったところを、労働者たちによって取り囲まれ、「人質」にされたのだ。労働者たちは、周辺の木を切って工場を封鎖し、工場を取り巻く20人の憲兵隊と対決した。彼らは、「フーシェは俺たちの言うことを何も聞こうとはしなかった。こうするしかなかったんだ」と語っている。13日には、退職金に関して交渉を継続する約束を経営側から勝ち取り、「人質」を解放した。
ソニーは昨年12月に全世界の工場の労働者の4%、8000人を解雇することを発表した。この中に、ビデオテープなどの記録媒体を生産しているこの工場も含まれていた。この工場は1984年に建設され、20年以上にわたった雇用されていた労働者も多くいる。だが、ソニーは、この地方の経済にとって重要な位置を占める工場の閉鎖と全労働者の解雇をいとも無造作に通告してきた。これに対して労働者たちは怒りを爆発させたのだ。このような闘いは今後、世界展開している日本の多くの工場で爆発するであろう。(TZ)
写真は「労働者を尊重しろ」と書かれたソニー労働者の横断幕
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