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「もんじゅ」運転再開阻止へ、労働者・学生1000人が決起

 12月5日、高速増殖炉「もんじゅ」を廃炉へ全国集会が福井県敦賀市現地で行われ、約1000人の労働者・学生・市民が結集した。この日、全学連と労組交流センターの仲間は「もんじゅの運転再開を策動する鳩山・連合政権打倒!」「法大弾圧粉砕!8学生年内奪還」を掲げて登場した。午前の現地闘争と、市内での集会・デモと、一日行動を闘い抜いた。95年12月のナトリウム漏れ事故から14年。今回の「もんじゅ」闘争は来年2~3月運転再開情勢という緊迫した中で闘われた。(写真は白木海岸での抗議集会)

 鳩山・民主党政権は「もんじゅ」運転再開を激しく策動している。今年の4月5日には米オバマ大統領が「米はいつでも核の先制攻撃をできる」という〈核戦争と核独占〉を宣言した。このオバマに対して鳩山政権が打ち出したのが、「東アジア共同体」構想であり、大恐慌下で帝国主義としての生き残りをかけ、アジアの勢力圏化に向かうためのものだ。そのためにも憲法の改悪と核武装が必要であり、高速増殖炉もんじゅと核燃料サイクルを絶対に手放すことができないのだ。
 午前中、全国から続々と労働者が敦賀市白木海岸に結集してくる。「鳩山・連合政権打倒!」を掲げる勢力が他に誰もいない中で、全学連と労組交流センターの仲間だけが「民主党打倒!」「労働者の団結こそ『もんじゅ』を廃炉にできる」と鮮明にして登場した。ビラがドンドン受け取られていく。ゼッケンの「民主党政権打倒」に引きつけられてビラを受け取る労働者も多い。そうだ! 「もんじゅ」闘争の展望は労働者の団結の中にこそある!
 この勢いで11時からの抗議集会が闘い抜かれた。集会後、「もんじゅ」の正門までデモ行進。労働者が正門前へ詰めかけ、日本原子力研究開発機構へ申し入れ行動を行い、「もんじゅの運転再開阻止」のシュプレヒコールを叩きつけた。全学連と交流センターのデモ隊列はひときわ解放的にデモを打ち抜き、全体を牽引した。
 昼からは敦賀市内で屋内集会が開かれ「法大暴処法弾圧粉砕!教育の民営化阻止!8学生奪還」のビラまきと署名が行われた。「教育が営業権を掲げるなんておかしい」「あまりにも不当!」「労働者も民営化にさらされている」など討論の輪が広がり、労働者が怒りを表明しながらドンドン署名に応じていく。法大弾圧に誰もが怒り、法大闘争の闘いが労働者と結合した。
 全国集会では3人の報告者が発言。14年間のもんじゅ運転中止の中で、その老朽化と危険性が全面的に暴露され、再処理工場・核燃料サイクルの計画も破綻していることが明確になった。しかし「もんじゅ」の再開が鳩山・民主党政権の生命線になっており、だからこそ何としても再開させようとしている。報告を聞いた誰しもが「もんじゅ」運転再開を阻止しようと改めて確認した。主催者から来年冒頭にも緊急闘争が取り組まれる運びであるとアピールされ、全国からさらなる行動への呼びかけがなされた。
 集会後、敦賀市内デモに打って出た(写真)。集会会場の向かい側では原発推進勢力の催しが開かれているが、労働者1000人の大隊列は圧倒的な存在感を示し、街頭からも大注目であった。一日行動をやり抜いた学生と労働者は、総括集会で労働者階級の団結した力で鳩山政権打倒を闘い「もんじゅ」を廃炉に追いつめようと確認した。
 ちなみに、他方、カクマルは全国結集でありながら全く元気がない。「民主党打倒」も「日本の核武装」もまったくふれることができない。“CO2削減の名による原発開発反対”なる体制内イデオロギーで鳩山政権を擁護するのみである。また塩川一派は会場に到着するやいなやカクマルの防衛隊の後ろに隠れ、惨めな姿をさらけ出した。
 11月集会の大勝利から反戦・反核の闘いを更に圧倒的に進めよう! 労働者の団結こそが、オバマの核戦争、日帝・鳩山政権の核武装を阻止できる。もんじゅの再開進める鳩山政権を打倒しよう! (富山大学 KM)

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