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動労千葉、幕張支部を中心に春闘第2波ストに突入

 動労千葉は3月1日、「外注化阻止・不当配転粉砕! 1047名解雇撤回・10春闘勝利!」を掲げて幕張支部を中心とする春闘第2波ストライキに意気高く突入した。
 JR千葉支社は3月1日付で、幕張支部の2人の執行委員をそれぞれ成田と木更津の検査派出に強制配転した。すでに10月1日以降、支部副委員長2人と支部書記長が強制配転されている。外注化強行のために5人もの支部役員を強制配転したのだ。手段を選ばぬ組織破壊攻撃に対して、組合員は腹の底からの怒りを燃え上がらせて総決起した。

 この日のスト突入は正午からだ。勤務以外の組合員と支援部隊が午前11時30分過ぎ、幕張車両センター横に陣取った。「検修業務の全面外注化を阻止するぞ! 安全解体を許さないぞ! 外注化は偽装請負だ! 幕張破壊攻撃を許さないぞ!」。幕張車両センターを揺るがすシュプレヒコールが響きわたる中、正午にスト突入を通告した幕張支部の組合員が庁舎から続々と出てきた。みな勝利感に満ちた晴れ晴れとした顔だ。車両センター内外の部隊が合流し、昼の抗議行動を200人の結集で貫徹した。(写真上)
 午後2時から千葉市内で「スト貫徹!動労千葉総決起集会」が開催され260人が結集した。主催者あいさつを行った長田敏之書記長は「幕張の職場は、今朝から20人もの管理者が張り付き異常な戒厳体制におかれた。動労千葉が外注化攻撃と真っ向から闘っていることへの会社の焦りだ。当局は、平成採を動労千葉に入らせないという一点で組織破壊攻撃を加えてきている。だったらわれわれは徹底的に組織拡大をかちとるのみだ」と熱く檄を発した。続いてストに突入した幕張支部、木更津支部、鴨川支部の代表が決意表明した。幕張支部の山田護支部長は「10月から5人もの役員を強制配転されたが、それ以上の組織拡大を実現して必ず外注化を止める」と決意に満ちた発言。強制配転された当該の組合員は「心ならずも私は強制配転されたが幕張支部の力が弱まるわけじゃない。平成採を獲得して当局にギャフンと言わせよう」「外注化は違法行為の固まり。必ず勝利できる」と力強く呼びかけた。
 基調報告を行った田中康宏委員長は、「外注化提案以降、4カ月間の闘いをきわめて勝利的に闘い抜き当局を追い詰めてきた。われわれの追及によって検修外注化をめぐる団交は2カ月半にわたって完全に止まっている。組織拡大の闘いも着実に前進している。だからこそ当局は、幕張支部と動労千葉をつぶさない限り外注化はできないと組織破壊攻撃を強めている。上等じゃないですか。今日の闘いをもって決戦の第2ラウンドに突入しよう」と訴えた。そして重大な正念場を迎えた1047名解雇撤回闘争について、「民主党、自民党を始め、一切の勢力が国鉄分割・民営化の原点に引き戻され、この問題に決着をつけなければ一歩も進めない危機に陥っている。国鉄分割・民営化攻撃は戦後労働運動の大きな転換点だったが、今起きていることはそれに比すべき事態だ。今回のストライキは本当に大きな歴史の転換点での闘いになった。ここが胸突き八丁の勝負どころだ。そしてここを突き破った時、間違いなく歴史は動き出す」と提起し、開始された第2次分割・民営化阻止決戦の歴史的な大きさを全面的に明らかにした。
 動労千葉争議団の中村仁さん、動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長、2月26日に奪還されたばかりの全学連の学生があいさつ。最後に各支部代表が次々と決意表明を行った。
 動労千葉を支援する会はこの日も早朝から、総武線沿線でスト支援の大情宣行動に決起した。動労千葉の春闘第2波ストは3月2日まで闘われる。(O)

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