金沢で国鉄集会 北陸新幹線開業と対決
2月15日、石川県の金沢勤労者プラザで「国鉄分割・民営化で不当解雇から28年、2・15北陸労働者集会」を開催し、石川・富山から20人の労働者・学生が結集しました。司会・主催者あいさつの後、郵政の青年労働者が基調の提起を行い、「『対テロ』を口実にした安倍政権の中東侵略戦争参戦を止めよう。新自由主義との闘いは全世界の労働者の共通の課題。国鉄闘争を軸にした労働者の国際連帯で新自由主義攻撃に反撃しよう。新しい労働者の政党をつくろうう」と訴えました。
動労水戸全国支援共闘結成の訴えのあと、討論に入りました。「『イスラム国』の人質事件は職場でも関心が高く、論議になっている。時代は世界史的な転換点にあると思う」「安倍のやり方は帝国主義の常套手段だ。宗教が問題ではない。労働者の国際連帯でブルジョアジーを打倒するしかない」「ウクライナ問題を見ても、資本主義がどうにもならない中で起こっている。1%の資本家連中に貧困などを解決することはできない。石油をめぐる中東支配が戦争の原因だ」「株や資産を運用することで得る率が労働者の賃金上昇を上回っている。そのほころびが民営化などの形で現れている。このままいくのか、それとも労働者が団結して党をつくり、社会を変えていくのかが問われている。こういう集会を地道にやっていくことが重要」など、時代認識をめぐって活発な意見が出されました。
また、職場の闘いをめぐって、路線的な討論になりました。3月14日の北陸新幹線の開業によって、JR北陸本線は第三セクター化され、石川・富山・新潟の3社に分割されます。第三セクターの労働者が各県に対して労働条件などの団体交渉をやりたくても、JRを通さないと要求ができないと言われています。まさに民営化による団結破壊の攻撃です。これに対し、「第三セクター会社の中に、闘う労働組合を一からつくる挑戦をしなければならない」と元国鉄労働者が発言しました。元教育労働者の女性も、「昔も教育現場は忙しかったが、今も非正規化ですさまじい状況になっている。でも、忙しい状況だからこそ、いろんな切り口から問題をとらえることができる。今がチャンス。現場で一から運動をつくることが大事」と述べました。
この論議自体が、北陸での新しい労働者党の建設にとって重大であり、国鉄闘争の始まりをつくり出すものでした。参加者一人ひとりが討論を通じて、戦争や民営化攻撃に対してどう闘っていくのか、自分自身の闘いとして国鉄闘争の発展と実践の必要性をつかんだと思います。国鉄闘争を軸にした階級的労働運動を各職場で実践し、闘う労働組合の拠点をつくり出すことを決意して、団結ガンバローで集会を締めくくりました。(北陸・K)
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