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「解雇撤回を貫くぞ!」不屈の意志がJR東日本株主総会を直撃

s20100625c-1.jpg 6月23日、JR東日本の株主総会を迎え撃ち、国労共闘と国労秋田闘争団、全国労組交流センターの労働者は、JR弾劾の闘いに立った。朝8時、闘う労働者は株主総会の会場となったホテルニューオータニにほど近い四ツ谷駅前を制圧、直ちに街頭宣伝を開始した。菅民主党・連合政権は「政治和解」による国鉄1047名闘争解体の攻撃に総力を挙げている。4者4団体は6月28日に和解調印し、鉄建公団訴訟などを取り下げようとしている。この中で「不採用問題に一切の責任はない」とますます露骨に居直っているのがJRだ。降りしきる雨の中、マイクを握った秋田闘争団の小玉忠憲さんは、「清野智社長らJRの現経営陣こそ1047名首切りの張本人だ。6月13日、解雇撤回を貫く新たな全国運動がスタートした。国鉄闘争は終わっていない。私は『解決案』を拒否し解雇撤回まで闘いぬく」と高らかに宣言した。 

s20100625c-2.jpg JR東日本の経営陣は、外注化を軸とした合理化で労働者に犠牲を強いる一方、巨額の役員報酬を手にしている。投機的金融資本が株主としてJRに群がり、株主配当をせしめている。これがもたらしたものは、05年12月の羽越線事故に示される鉄道の安全の崩壊だ。闘う労働者は、安全を崩壊させたJR体制を徹底的に弾劾しぬいた。国労我孫子金町保線技術センター分会の吉野元久さんは、「膨大な青年労働者が非正規職に突き落とされた。この現実は国鉄分割・民営化から始まった。この国鉄分割・民営化を全面的に認めろというのが政府『解決案』だ。われわれは絶対にこれに屈しない」と訴えた。さらに、国労豊田電車区分会の中村幸夫さんが、JR資本と資本に屈した国労執行部に激しい怒りをたたきつけた。駅前を通行する労働者・学生に次々とビラが手渡された。JR体制を打倒し、解雇撤回をあくまで貫く不屈の意志が、株主総会を直撃した。
 他方、四ツ谷駅前に姿を見せた4者4団体派は、国労共闘らの正義の闘いの前に顔色なくうなだれた。彼らは「国労」の旗も「闘争団」の旗も掲げず、ただJR東日本に「コンプライアンス」(法令順守)と「JRによる雇用」を哀願することに終始した。「二度と不当労働行為を争わない」という「解決案」を受け入れた末の、無残な姿をさらしたのだ。
 国労共闘ら闘う労働者は、昼にはJR東日本本社を前にした新宿駅南口に登場。JRを圧倒して意気高く宣伝行動をやりぬき、解雇撤回・外注化阻止の怒りのシュプレヒコールをJR東日本本社にたたきつけた(写真下)。その後、中央労働委員会に移動し、国労共闘を中心とする闘う国労組合員が国労バッジ着用を理由に受けた不当処分の撤回を求めている事件について、早期に命令を出すよう中労委に迫った。国労執行部が資本に屈しようと、現場組合員はJRの不当労働行為を追及し続けるという固い決意を中労委に突きつけた。早朝からの行動を貫徹した仲間は、夕方からの沖縄闘争6・23東京集会に合流した。(O) 

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