6・27三里塚、485人が団結街道を制圧するデモを貫徹!
6月27日、三里塚全国大結集闘争が三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で開かれ、全国から485人の労農学人民が「団結街道閉鎖阻止、第3誘導路粉砕!」の気概に燃えて大結集した。今回初めて集会会場として使う東峰の畑は、反対同盟事務局次長の萩原進さんの所有で、現地攻防の焦点である天神峰・団結街道に一層近い場所だ。誘導路を走行するジェット機も間近に見える。演壇には反対同盟旗と、6月12日に亡くなった本部役員・鈴木幸司さんの遺影が掲げられた。この時期独特の曇り空のもとでの蒸し暑さの中で、正午に集会が始まった。最初に反対同盟全員が登壇して鈴木幸司さんへ1分間の黙祷を捧げた。
北原鉱治事務局長が冒頭の発言に立ち、「敵は市東さんの生活と営農に欠かせない団結街道をつぶし、第3誘導路で家を空港内に囲い込もうとしている。絶対に許さない。生ある限り、みなさんとともに闘う」と宣言し、特に学生に向けて「自らの手にキャンパスを取り返せ!」と訴えた。
完黙非転向で弾圧を打ち破って奪還された市東孝雄さんと萩原富夫さんが、ひときわ大きな拍手と歓声に迎えられて登壇した(写真上)。市東さんは獄中闘争への支援にお礼を表し、「取り調べでは検事が『黙秘は活動家がすることだ。農民がすることではない』などと分断をはかってきたが、すべてはねのけた。4月に沖縄県民大会に行き、そこで勇気をもらったことで今回このように立ち上がることができたと思う。これからもやるときはやります!」と力強く述べた。萩原富夫さんは、「市東さんと心を一つにして闘い、怒りを爆発させた。これからが決戦の本番です。いざとなったら全力で結集を!」と、呼びかけた。
萩原進事務局次長が基調報告を行った。「われわれは現闘本部裁判で仮執行宣言を粉砕し、本部建物撤去から団結街道封鎖への5~6月の着工というもくろみを打ち砕く勝利をかちとった。3月集会で発した“反対同盟は火の玉となって闘う”という決意を市東さんは体現した」と今年の前半期を総括し、さらに「着工事態に対しては緊急現地闘争を組む。今ここで勝負し、勝利することが決定的だ。一人でも多くの人が駆けつけてほしい!」と、熱烈にアピールした。
反対同盟顧問弁護団は葉山岳夫弁護士を先頭に、現地闘争と結合して裁判闘争を闘う姿勢を表し、団結街道の通行妨害禁止仮処分を申請することを明らかにした。婦人行動隊・鈴木加代子さんのカンパアピールに続き、動労千葉の滝口誠さんが、鈴木幸司さんの闘いを偲び、三里塚闘争と一体で解雇撤回を貫く国鉄全国運動を発展させる決意を表した。全学連の坂野陽平委員長代行は、自分が現地行動隊として闘ってつかんだ三里塚闘争の勝利性を踏まえ、教育民営化に対する闘いを法大を先頭に全国で推進する決意を明らかにした。集会の最後に鈴木謙太郎さんが、「父は86年の生涯のうち半分以上の44年間を反対闘争に捧げた。私は父の遺志を継いで、反対同盟として、農民として闘う」と述べた上で、反対同盟の闘争宣言を力強く読み上げた。
伊藤信晴さんの音頭で団結ガンバローを行い、ただちにデモに出発。市東さんの家の前から団結街道を北上し、現闘本部と市東さんの畑を左に見て、さらにその先のゴルフ場前まで「廃道化攻撃粉砕」の叫びを響かせながら進んだ。大量の機動隊は弾圧の機をうかがいながら、デモの熱気と迫力に圧倒され一切手出しできなかった。団結街道防衛の臨戦態勢を強め、三里塚から菅民主党・連合政権打倒へ攻め上ろう。(TN)
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