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三里塚一斉行動、「見直し案」を暴露・弾劾

20170622a-1.JPG 6月18日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は、通算50回目の空港周辺地域一斉行動に立ち上がった。成田空港の機能強化案(①第3滑走路建設、②B滑走路1千メートル延長、③夜間早朝の離着陸制限の大幅緩和)は、とてつもない地域破壊・生活破壊であることがますます明らかになっている。これを住民の怒りとともに阻止し粉砕する気概で、全員が取り組んだ。
 午前8時30分に天神峰の市東孝雄さん宅離れの決戦本部に集合し、打ち合わせを行った。

20170622a-2.JPG この日用意された「反対同盟ニュース」第45号は、農地強奪判決の執行を阻止する請求異議裁判の前進を報じるとともに、成田空港会社(NAA)による夜間離着陸制限緩和の「見直し案」を徹底批判する内容だ。当初案では、現在の「午後11時~午前6時」という制限時間帯(緊急時などは深夜0時までの飛行認める)を、「午前1時~5時」に削り込むとしていた。これに対し「4時間しか眠らせないのか!」と住民の激しい怒りが噴出したことから、「0時~6時に。A滑走路で先行実施する」としたのが「見直し案」だ。NAAの夏目誠社長は恩着せがましく「生活環境のため6時間を確保した」などとうそぶいている。結局第3滑走路ができたら二通りの時間帯による「スライド方式」を使って、未明・早朝にがんがん見境なく飛ばして年間50万回発着を実現するという代物だ。
 何が「見直し」だ! ふざけるな! こんなものは1ミリも認めるわけにはいかない。
 萩原富夫さんは「見直し案は敵のあせり。市東さん農地決戦と一体で闘おう」と訴えた。市東さんは「自民党国会議員などが強化案実現に向けてのりだしてきた。今日の闘いでこの中身のデタラメさを住民に暴こう」と一同を激励した。
 それぞれが分担地域へと飛び出していった。
 宮本麻子さんは成田市川上地区を回り、ニュースを各戸に配った。畑で農作業中の人にも気さくに声をかけ、話が弾む。
 伊藤信晴さんは地元の芝山町白桝地区を中心に署名を取りながら回り、住民との対話を重ねた。ここでは特に第3滑走路誘致の張本人である相川勝重芝山町長への怒りが強く、「次回町長選では必ず落とす」との声が聞かれた。
 成田市、芝山町、多古町、横芝光町など全域で、反対同盟ニュースは熱く歓迎され、「見直し案」への怒りをかき立てた。住民は口々に地域破壊と騒音激化への不安と憤りを述べ、反対同盟への期待を寄せた。共謀罪採決を参議院で強行した安倍政権にも、批判の声が相次いだ。横芝光町では住民の総意に基づき、地域の要所に「空港機能強化案反対」の立て看板が立てられている。
 午後から雨が降り出したが勢いを止めず全員が奮闘し、夕方に本部に再集合し一日の闘いを集約した。住民が寄せる情報などを総合し、推進派のあせりに駆られた動向も一層浮き彫りになった。
 最後に6・26耕作権裁判・デモに立ち、7・9現地闘争&天神峰樫の木まつりを大成功させることを全員で誓い合った。次回一斉行動は7月16日(日)を予定している。(TN)

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