和解拒否の闘争団先頭に、鉄運機構訴訟再開の一日行動闘われる!
9月28日、国鉄1047名解雇撤回をめぐる鉄道運輸機構訴訟の再開控訴審が行われ、4・9政治和解を拒否した国労秋田闘争団・小玉忠憲さんを先頭に一日行動が闘われた。行動は東京地裁前の朝ビラまきから始まった。国労共闘の仲間がマイクを握り、解雇撤回を訴えると、ビラがどんどん受け取られる。4・9反革命以降、裁判所前の前に再び国鉄闘争が登場したインパクトは決定的だった。(写真は夕方の報告集会で決意を述べる小玉さん)
11時からの再開控訴審は、101号大法廷を埋め尽くして開始された。更新意見陳述にたった小玉さんは、「今回の和解は、不当労働行為によって解雇され、24年間解雇撤回を掲げて闘ってきた私たち国労闘争団に耐え難い屈辱を強いるものです」と4・9政治和解を徹底的に弾劾し、さらに今日に至る国労本部の裏切りの数々を初めて全面的に暴ききった。これはこれまでの4者4団体が主導した公判では言いたくても言えない核心問題であった。
そして小玉さんは、「政府への哀願に明け暮れてきた従来の闘争とは画然と異なる、労働者階級の階級性に立脚した本当の1047名闘争が、ついにここから始まったのです」と、4・9反革命を打ち破って新たな国鉄闘争全国運動が始まったことを裁判所に宣言した。この歴史的な意見陳述に、傍聴席からは何度も感嘆の声が発せられ、裁判長も食い入るように聞かざるを得なかった。これに圧倒された鉄運機構側の代理人は、「政治和解は不本意」であり「国鉄赤字の原因である不良職員を不採用にしたのは当然だ」と暴言を吐き、4・9政治和解の正体を早くも現した。大勝利である。
控訴審が終わると小玉さんと傍聴団は直ちに新宿のJR東日本本社前に直行し、1047名解雇撤回の大情宣を敢行した。あわてふためいたJR東日本がガードマンを総結集させ、公安刑事も鈴なりになって警戒する中で、小玉さんをはじめとする国労共闘や動労千葉の仲間約50人が、実に自己解放的にJR東日本への怒りをマイクで叫んだ。何事だと注目する労働者がビラをどんどん受け取っていく。何よりも決定的なのは小玉さんの裁判闘争を受けてJR本体の労働者が元気いっぱいに怒りを爆発させるその構図であり、これこそが国鉄闘争を継続する力だと誰もが実感した。
夕方には、文京区民センターの報告集会に255人が結集し、和解拒否の闘争団とともに闘う新弁護団や、動労千葉の田中康宏委員長をはじめ、動労水戸、国労共闘の仲間たちが次々と登壇して決意を表明した。多くの発言に共通していたことは、なんとしてもJRの青年労働者を新たな全国運動に獲得して、11月労働者集会1万人結集をかちとろうということだった。あらためて1047名闘争解体策動を阻止し、新たな国鉄闘争を開始したことのエネルギーと獲得性を参加者全体ががっちりと確認した。政府・JRよ! お前らの闘争解体策動をわれわれは青年の獲得によってうち砕いてやる! 新たな国鉄闘争の開始に震え上がるがいい! 闘いはこれからだ!(SG)
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