フランスで高校生の大反乱が始まった!
フランスで、年金制度改悪に反対して、ついに高校生の大衆的決起が始まった。10月7日、8日に行われた全国各地での年金制度改悪反対のデモに1万5千人の高校生が参加して以来、高校生の反乱はせきを切ったように爆発している。彼らは高校を封鎖し、自分たちの父親や母親の年代の労働者のデモに続々と合流している。デモの勢いはこの高校生の参加でがぜん増している。
UNL(全国高校生同盟)の発表によれば、これまでに全フランスで4302校の高校のうち、900校の高校生が何らかの形で闘争に決起し、550校で高校生の手で封鎖が行われたという。各地で高校生は機動隊と激突し、これまでに264人が逮捕されている。
彼らは、「サルコジは破産した。高校生が街頭に登場したぞ! 年金問題は、私たちの問題だ。労働者と連帯して闘おう」などのスローガンをかかげている。年金問題は自分には直接関係ないと言いながらも、年金改革法はナンセンスと思っている高校生が多い。「若者からは職を奪っておいて、高齢者はあくまでもぎりぎりの年齢まで働かせる」と、彼らは批判する。リヨンの高校生は語る。「私たちの親は、私たちのために働いてきました。だから、私たちは、親が正当な年金を受け取るために闘うのです」と。
年金制度改悪反対闘争は、昨年来行われてきたが、今年に入ってからは、5月27日、6月24日にそれぞれ200万人規模のデモとストが闘われ、夏休み(バカンス)あけの9月7日、9月23日、10月2日、7日、8日、12日、14日、15日……と、連続的にストとデモが爆発した。ほとんど、事実上のゼネスト情勢だ。とりわけ夏休みあけの高校生のデモ、ストライキ参加で闘いは勢いを増し、サルコジ政権は完全に追いつめられている。(TZ)
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