「絶対に負けません!」動労千葉、千葉運転区前で指名スト突入を宣言
動労千葉は19日夕方、「強制配転の事前通知撤回・ライフサイクル制度撤廃」を求めて千葉運転区支部・北嶋琢磨君への指名ストライキに突入した。同時に、千葉運転区支部の全組合員が、時間外・休日労働、所定以外の勤務は一切行わない非協力闘争に突入した。青年労働者が最先頭に立って、11春闘決戦がうなりをあげて始まった!
動労千葉は17日、ライフサイクル制度撤廃を求めて団体交渉を行った。そして団交が決裂した後、「もし北島組合員の配転を強行するなら指名ストに突入する」と当局に通告した。これに、あわてふためいた千葉支社は18日、仕事を終えた北嶋君の前に現れ、強制配転の事前通知を強行したのだ。
19日午後5時半から、千葉運転区支部主催の怒りの抗議行動が千葉運転区前で行われた。当該の北嶋君は腹の底から煮えたぎる怒りを会社にたたきつけた。「団交の場でも、俺ははっきり『事前通知は出さないでくれ。運転士を続ける』と意思表示しました。1人の社員の意志も尊重できないような会社には屈しません。ビルの中で、こそこそ人の生活を壊すようなまねをして、しまいには強制的に駅へ出す。団交の席で、支社の人間は『あと10年したら私たちはいませんから』などと言いました。無責任にもほどがあるんですよ! 絶対に負けません! みなさん、ご協力お願いします」。仁王立ちして当局と対峙し、闘志をみなぎらせる北嶋君の決意表明に、駆けつけた支部の仲間・他支部の組合員・支援は心を一つにして闘い抜くことを誓った。
本部を代表して発言した田中康宏委員長は「なぜ運転士を駅にたらい回しにするのか。会社は、駅員のほとんどを契約社員に置きかえようとしている。そして、非正規職の労働者ができない仕事を、運転士をたらい回しにして尻拭いさせる。労働者を使って、他の労働者を非正規職に突き落とさせる。こんなこと容認できるか! ライフサイクルは、業務の全面外注化と一体です。検査修繕、電力、保線、信号通信など、安全にとって一番大事な部署がすべて外注化され、仕事ごと労働者を下請け会社に突き落とし非正規職にしていく。JRは、とにかく金がもうかればいい、事故を起こそうが何がおころうが関係ないという会社になっている。動労千葉は、こういう事態をもたらした国鉄分割・民営化、そしてJRによる不当攻撃と断固闘う」と決意表明した。
千葉運転区支部の大野茂支部長は「ライフサイクル制度をいいと思っている人間なんて誰もいない。これに対する反撃の闘いは、組織拡大しかない。長い闘いになると思うが支部も一丸となって頑張ります」と訴えた。他支部の組合員からも「私も若い頃8年間、駅売店に飛ばされた。その怒りを思い出す。しかも、その頃に強制配転された動労千葉の組合員がまだ駅に塩漬けにされている。それをまず返せ! 運転士に戻せ!」と、怒りの発言が続いた。幕張支部の青年組合員は「入社当初、会社は『希望を持って頑張りなさい』とキレイごとを言ってました。それが何ですか! 使い回しの機械じゃないんだよ!」と会社を激しく弾劾し、さらに運転区で働く青年労働者に対して「もし聞いていたら、ライフサイクルに反対しているやつ、声を上げてくれ! みんなで声を上げれば変わるんだから!」と熱く呼びかけた。参加者は「ライフサイクル制度粉砕! 北嶋君への事前通知を撤回しろ! 外注化阻止!」と繰り返し怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。
北嶋君の決起は、一切の犠牲を青年労働者に押しつけて外注化・非正規職化に突き進むJR資本の正体を自らの闘いをもって暴き出し、JR体制打倒の青年の総反乱を呼びかける熱烈な檄だ。北嶋君の決起に続き、ライフサイクル強制配転粉砕・外注化阻止の11春闘決戦に総力決起しよう。(O)
●動労千葉は1月28日(金)午後6時から、千葉市民会館において「ライフサイクル撤廃・外注化阻止! 人事賃金制度改悪阻止・11春闘勝利! スト貫徹! 動労千葉総決起集会」を開催する。職場の仲間とともに1・28動労千葉総決起集会に集まろう。
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