動労千葉、青年組合員を先頭に春闘第1波スト貫徹!
動労千葉は2月1~2日、「ライフサイクル制度撤廃! 北嶋琢磨君の強制配転粉砕! 外注化阻止!」を掲げて、旅客関係の本線乗務員、駅営業職場に配転されている組合員を対象とする春闘第1波ストを貫徹した。青年組合員を先頭にして組織が一丸となり、闘う労働組合としての真骨頂を示す熱気あふれる闘いとして打ち抜かれた。
スト1日目の2月1日。組合員と支援200人が集まり、寒風をついて千葉運転区(写真①②)と習志野運輸区(写真③)への抗議行動に立ち上がった。「誰がライフサイクルなんて制度を考えたんだよ!」――千葉運転区の門前に居並ぶ職制に対して、2月1日をもって強制配転された千葉運転区支部の北嶋君が怒りをたたきつけた。
「育てるときは『やれ、やれ』って言って、本人が『運転士を続けたい』って言えば『駅に行け』。運転士、回せないでしょうが。おれは一生、このことを忘れない!」。職制たちは下を向き、北嶋君の顔もまともに見られない。ひとたび腹をくくった労働者に、こわいものなどない。誰が電車を動かし、社会を動かしていると思っているのか!
配転通知撤回を求める北嶋君の指名ストは、19日から2週間に及んだ。連日、運転区門前に立って訴えかける北嶋君の姿は、千葉だけでなく全JR職場に響き渡った。千葉運転区支部組合員は、連日のビラまき体制をつくりともに闘い抜いた。大野茂支部長は「北嶋君は、今もこれからもここ(千葉運転区)の運転士だ! ライフサイクル制度の撤廃へ、支部は先頭に立って闘う」と決意を述べた。
発言に立った田中康宏委員長は「ライフサイクルの問題は、駅の契約社員化と一体だ。この問題には、外注化・非正規職化や、こんな制度を容認する腐った労組の問題など全問題が含まれている。今日のストは闘いの始まりだ。組織拡大を前進させ、制度そのものを撤廃するまで闘おう」と訴えた。
駅に24年間も強制配転され続けている組合員がマイクをとった。「当時『2年で帰す』と言われたが24年も駅に塩漬けにされたままだ。千葉運転区の若い運転士、聞いてるか! 会社に絶対だまされちゃだめだ。一緒に声をあげればライフサイクル制度なんて、いつでもつぶせるんだよ。ともに闘おう」と庁舎の中に向かって呼びかけた。各支部からも「おれも10年間、飛ばされた」「怒りがよみがえる。北嶋君、がんばってくれ」という発言が相次いだ。一人の青年の決起が、国鉄分割・民営化への原点的怒りを呼び覚まし、組合員の心を一つにした。
習志野運輸区での抗議行動でも、組合員と支援は「ライフサイクル制度粉砕!」「滝君を運転職場に戻せ!」とシュプレヒコールを繰り返した。一年前のこの日、津田沼支部の滝厚弘君がライフサイクルで津田沼駅に強制配転されたのだ。津田沼支部の相馬正利支部長は、門前に並ぶ管理者に向かって「滝君がこの1年、どんな思いで仕事をしてきたか分かってるのか。さらに今回、千葉運転区の北嶋君を出す。本当に怒りで一杯だ」と怒りをぶつけた。
この場で発言に立った新小岩支部・佐藤正和支部長は、前日の1月31日にJR貨物会社が新小岩派出廃止提案を行ったことを怒りをもって報告し「リストラ攻撃は労働組合破壊から始まる。支部はものすごい怒りに燃えている」と派出廃止絶対反対の闘いを宣言した。
動労千葉は、ライフサイクル、新賃金制度、新小岩派出廃止、検修全面外注化という超重大な決戦課題のすべてに正面から立ち向かっている。2月1日実施が狙われていた京葉車両センターでの構内運転業務(一部)外注化は、動労千葉の闘いで粉砕された。千葉支社は、なんとか外注化の突破口を開こうと、エルダー社員として外注会社(千葉鉄道サービス)で働く動労千葉組合員に「現役時代と同じ構内運転をやりませんか」と声をかけた。動労千葉組合員は「ふざけるな!」と断固拒否し、あえて肉体的にはきつい清掃の仕事を続けている。その結果、外注業務の担い手がそろわなかったのだ。労働組合が一丸となって立ち向かえば外注化は阻止できることを示す大勝利だ。
20日には新小岩支部主催で「俺たちの働く職場を奪うな!/新小岩貨物基地廃止絶対反対!/2・20新小岩集会」(2月20日正午、JR貨物新小岩派出にて)を開催する。2・16国鉄集会の圧倒的成功から、2・20新小岩集会に連続的に総決起しよう。(O)
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