「資本が嫌がる闘いを!」国鉄全国運動・九州が久留米で集会
2月27日、「国鉄全国運動・九州」主催の「貧困と失業は国鉄から始まった。解雇者の声を聞こう2・27久留米集会」が55人の結集で大成功した。参加者は、久留米の労働者や市民をはじめ、争議中の労働者やJR久留米駅街頭宣伝で出会った労働者、反戦闘争を闘う人士など、これまでにない多彩な顔触れで、みな闘いの意欲に満ちていた。
冒頭、動労千葉を支援する会作成の『1980年代新自由主義との3つの決戦』が上映された。参加者は、新自由主義と対決してきた国鉄1047名解雇撤回闘争の意義をかみしめつつ、映し出される動労千葉の1-2月ストライキ、北嶋君らの決起に胸を熱くして集会を開始した。
圧巻だったのは、第1部の国労鳥栖闘争団・石崎義徳さん、国労小倉地区闘争団・羽広憲さん、国労解雇撤回弁護団・山崎吉男弁護士、さらに国鉄闘争全国運動呼びかけ人で元国労九州本部書記長の手嶋浩一さんによるパネルディスカッションだ。冒頭、マイクを握った石崎さんは、国鉄闘争の歴史に触れながら、「国鉄分割・民営化に始まる新自由主義攻撃は、労働者が人間らしく生きることを破壊する攻撃でした。この闘いは私のためだけの闘いではありません。失業と非正規、首切りと貧困に苦しむ皆さんの未来のかかった闘いです」と訴えた。羽広さんは、「私たち闘争団を切り捨て、『連合からオファーがあった』などと国労を解体し、連合合流をはかる国労本部を許してはならない。4月1日は重大な日になる。対JR九州本社抗議行動をやろう」と訴えた。また山崎弁護士は、「『闘う者がいる限り闘いは潰せない』と石崎さんは述べていますが、まったくその通りだと思います。弁護団もともに頑張りたい」と。手嶋さんは、「こうした攻撃に屈すれば戦争への道だ。資本が嫌がる闘いを徹底的にやりぬき、はからずも和解した闘争団も巻き込むような運動を」と呼びかけた。
第2部では、動労西日本の山田和広副委員長が「外注化や非正規化の攻撃は安全を踏みにじる。エジプトのように労働者の力で世の中を変えよう」と訴えた。新しく呼びかけ人になった伊藤莞爾氏とともに登壇した国鉄全国運動・九州の竹内良夫代表は、「北九州、福岡集会と比べても結集がずいぶん増えた。大成功です」と喜びを表し、「和解を拒否して決起した1047名当該の決意をわがものにして運動をさらに拡大しよう」と訴えた。筑後の自治体労働者は、「国鉄と同じやり方で自治体労働者への大量首切り攻撃が始まっている。幼稚園と保育所を一つにする民営化で保育労働者の大量首切りが狙われている。国鉄全国運動で新たな労働運動を作り上げよう」と訴えた。
集会の最後に、水上晋事務局長は、「運動は発展局面に入った」「4・1JR九州本社抗議行動から6・5国鉄闘争全国運動結成一周年集会に立ち上がろう」と訴え、全員の団結ガンバローで締めくくった。
この集会は、久留米在住の石崎さんの闘いを支え、ともに闘おうとする久留米-筑後の労働者らが、司会から会場準備、さらにカンパアピールまで「国鉄全国運動・九州」の呼びかけ人たちとともに組織した。石崎さんの地元である久留米・筑後にも、1047名解雇撤回を闘う国鉄全国運動の旗がついにうち立てられたのだ。「4・1」-「6・5」へ総決起しよう! (九州・H)
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