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団結街道裁判第2回弁論、成田市とNAAは恥知らずの極致だ!

s20110302b-1.jpg 3月1日、千葉地裁民事3部(多見谷寿郎裁判長)で団結街道裁判の第2回弁論が開かれた。市東孝雄さんをはじめ三里塚反対同盟17人が原告となり、団結街道(市道)の廃止処分の取り消しと、団結街道を封鎖している障害物の撤去を成田市と空港会社(NAA)に求める訴訟だ。反対同盟とともに闘う労働者、農民、学生、市民が駆けつけ、傍聴席を埋めた。
 被告の成田市とNAAの主張は、反動的で恥知らずの極致だ。「市長と空港公団(NAAの前身)との協定で40年前から道路廃止を決めていた。誘導路を整備しないと空港の運営に支障をきたす。成田市は空港と共生していく。市東さんが被ったのはせいぜい反射的利益の侵害だ。反対同盟全員に原告適格がない」云々。 

s20110302b-2.jpg 「反射的利益の侵害」とは、「行政のはからいで受けていたメリットがなくなっただけ」というような意味だ。一字一句たりとも認めることはできない極悪の居直り強盗の論理だ。市東さんが自分の家と畑との間を直線で結んでいた団結街道を封鎖されたことで、日々の農作業にどれだけ過大な負担を強いられていることか! まさに生活破壊、営農妨害以外の何ものでもない。それを重々自覚してやった攻撃だ。その市東さんに面と向かって「原告適格がない」と決めつけ、空港の犠牲になれ、土地を明け渡して出て行け、と迫るNAAと成田市を絶対に許すことはできない。
 反対同盟顧問弁護団は「路線廃止の根拠は何か」「両者はいつどこで廃止を協議したのか」「成田市はいつどこで“空港と共生する”と決定したのか」などの質問を突きつけたが、総勢10人ものNAAと市の代理人はその場で回答することを一切拒否し「書面で出す」と繰り返した。
 次回期日は4月19日。反対同盟と弁護団は追及の手を緩めず闘う。
 場所を弁護士会館に移して記者会見が行われた。最初に北原鉱治事務局長が発言に立った。「市東さんの畑を取り囲んでいる鉄板は、かつての捕虜収容所よりもひどい。NAAは、市東さんの3代続いた耕地と住宅を第3誘導路建設で空港の中に囲い込もうとしている。もはや人間のやることではない。闘いにこそ正義がある。現地闘争に勝利しよう」と訴えた。
 続いて弁護団の葉山岳夫弁護士が「“空港と成田市の共生”とは、空港からの二十数億円の固定資産税を市がもらって市民・住民を圧迫するという関係だ」と断罪し、裁判闘争と現地闘争を一体のものとして闘う姿勢を一層明らかにした。さらに次々と弁護団が立ち、法廷の解説と闘いの決意を熱く語った。
 この中で、2月4日の天神峰現闘本部控訴審で東京高裁の井上繁規裁判長は、弁護団が行った忌避申立について調書に一切記載せず、逆に、自分が「次回判決は5月20日」との期日指定を行ったと調書にウソを書かせていることが、怒りをもって報告された(弁護団は2月25日に井上裁判長の忌避申立をあらためて提出)。
 締めくくりに司会の鈴木謙太郎さんが、「3月に入ったが、引き続き裁判と現地闘争の日程が続く。気を引き締め全力で闘おう。3・27三里塚全国集会に大結集を!」と呼びかけ、全員が大きな拍手で応えた。(TN) 

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