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東日本解放共闘が狭山集会かちとる

s20110523a-1.jpg 5月21日、東京・杉並区立産業商工会館で部落解放東日本共闘会議による狭山集会が開催された。1963年に起こった狭山事件の犯人にデッチあげられた石川一雄さんに対する不当逮捕48カ年を糾弾し第3次再審闘争に勝利しよう、と労働者・学生など71人が参加した。解放共闘は前日、東京高裁への要請行動をやり抜いた上で、三里塚反対同盟とともに天神峰現闘本部裁判闘争を闘った。会場は5・11関西地区生コン支部への弾圧に続く5・20三里塚への反動判決と50人逮捕という大弾圧に対する怒りのるつぼと化し、ただちに全員奪還へと総決起することを誓った。 

s20110523a-2.jpg 司会の全学連の仲間が開会を宣言し、「差別裁判うち砕こう」を斉唱。解放共闘議長の田中康宏動労千葉委員長が主催者あいさつに立った。田中さんは、大震災以降すべてが国家・資本と非和解になっている階級情勢下で既成の運動が階級性を喪失しており、階級性の崩壊は具体的な闘いの課題の放棄から始まるとし、そのとき差別が蔓延すると解き明かした。そして差別裁判徹底糾弾で闘う石川さんに応え狭山闘争の復権をかちとろうと訴えた。
 5・23狭山闘争をともに闘う部落解放同盟全国連西郡支部と部落解放広島共闘会議のメッセージが紹介され、全国連杉並支部の田中れい子支部長が基調報告を行った。田中さんはまず、三里塚闘争と関西生コン支部への弾圧を弾劾。狭山再審闘争をめぐる情勢と八尾市議選勝利の意義を明確にした。そして5・23闘争を投げ捨てた既成解同に代わって新自由主義と闘う部落解放闘争を発展させよう、国鉄闘争全国運動6・5大集会への大結集をかちとろうと提起した。
 続いて全国の狭山支援者に宛てた石川さんの5・23メッセージが紹介され、参加者は差別裁判への怒りをあらためてかき立て、再審・無罪獲得へと奮い立った。特別報告として東京西部ユニオン執行委員の北島邦彦さんが、杉並区議選について勝利感あふれる報告を行った。決意表明の始めに全国連品川・杉並両支部が登壇。品川支部は3者協議路線を批判し「一切の妥協を許さず狭山闘争の復権へ闘う」、杉並支部は「これまでの解放理論を新自由主義と闘う理論につくりかえる」と、いずれも確信に満ちて発言した。ともに闘う決意を東京労組交流センター、動労千葉、動労水戸、西部ユニオン、全学連の仲間が述べた。
 最後に解放共闘事務局次長の大西文夫西部ユニオン書記長が、大震災による未曽有の災害と原発事故を引き起こした国家と資本に対して高まる怒りの一切を6・5集会に結集させるために、全身全霊をかけたまとめと行動提起を行った。(T) 

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