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三里塚「第3誘導路裁判」の第2回弁論開く

s20110620b.jpg 6月17日、千葉地裁民事第3部(多見谷寿郎裁判長)で「第3誘導路裁判」の第2回弁論が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟が国と空港会社(NAA)を相手取り、危険で違法な成田空港暫定滑走路の第3誘導路の許可処分取り消し、工事中止などを求める裁判だ。5・20現闘本部控訴審闘争をともに闘い、弾圧を打ち破って奪還された労働者、学生、現闘員も結集し、再会の熱気の中で開廷を迎えた。(写真は閉廷後の総括集会で、闘志満々で新たな決戦への突入を訴える北原事務局長) 

 被告の国とNAAが出してきた準備書面は、法も道理も無視して強行している第3誘導路建設を「必要だ」と強弁する悪らつなものだ。
 1本目の誘導路はへの字に曲がり、2本目に造った東側誘導路は滑走路の先端を横切る欠陥構造、そしてさらに200億円もかけて市東孝雄さんの家と畑を包囲する形で「第3」を造る――農民への追い出しだけが目的のでたらめだ! しかも騒音調査を「やった」といいながら、市東さん宅の近くではやっておらず、「誘導路の騒音より離着陸の騒音の方が大きいから問題ない」と言う。また、滑走路と誘導路の離間距離の狭さが国際航空条約に完全に違反していることについて「法的効力はない」と言い放つ。まさに強盗の居直りだ。
 反対同盟と顧問弁護団はこれを徹底的に追及する姿勢を明らかにした。次回期日は9月6日。
 閉廷後、弁護士会館で記者会見が行われた。最初に北原鉱治事務局長が立ち、「5・20で逮捕されて深夜から午前3時までまで取り調べを受けた。『ではお休みを』と言われたときは空が明るくなっていた。今回の弾圧で国政の本質は一層明らかになった。これを変えるのは三里塚の闘いだ」と不屈の闘争心を明らかにした。
 続いて葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団が次々と発言に立ち、三里塚にかけられた大弾圧を完黙非転向と45年の闘争の力で粉砕した勝利を確認した。さらに弁護団から、NAAが千葉地裁に現闘本部についての「建物等収去命令申立書」が提出し、それに対し反対同盟と弁護団は口頭による審尋を開くよう申し入れたことが報告された。いよいよ敵は、強制執行の具体的準備手続きに手をかけてきたのだ。この重大局面にあたり、反対同盟、弁護団、支援が一体となり全力で闘うことが訴えられた。反対同盟の決起に応え、今こそ現闘本部を実力で守りぬく闘いに総決起しよう。(TN) 

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