東京・江戸川区で御用学者・福士政広の講演会を弾劾!
8月1日に江戸川区が「放射線・放射能を正しく理解しよう」と称して、新手の御用学者・福士政広の講演会をやるというので、弾劾行動に立ち上がりました。会場前でビラをまき、訴える(写真)とともに、中に入って闘いました。
福士は、テレビで「首都圏の放射線は事故前に戻っている」とか「100ミリシーベルトまでなら問題ないというのはすべての科学者の合意事項」などというデタラメを平気で垂れ流している人物です。また最近では、エステー社が発表した低価格の線量計の監修者として、被曝を商売にしているヤツです。
江戸川区はすでに名うての御用学者中川恵一を呼んで、幹部と議員相手の講演会をやっています。湧き起こる反原発決起に追いつめられた必死の巻き返しで、都内でも杉並など各区で同様の攻撃が強まっています。
事前にビラをまいていたので、会場には私服警官も配置され、ガードマンは「腕章巻いてるのが来たら阻止する」という打ち合わせをしていました。体制内組合の役員も(!)会場警備に出ています。会場は定員750人のホールで、係長級職員や区が組織したボランティアなどにより8割がた埋まっていました。島村宣伸議員を先頭に、自民党がだいぶ動員していました。
さて福士の講演は1時間半ダラダラとインチキな話を続けたあげく、質問時間はたったの15分(ふざけてる!)。内容は、「デジタルのように危険か安全かの二者択一が問題ではない」と言いながら、数字を操って結局、放射線はたいしたことないとくり返すもの。挙げ句の果てに「線量計は高めに設定してある」と言い出す始末。
私も立ち上がって手を挙げましたが、司会は意図的に当てません。しかし最初に当たった女性が「清掃工場に高濃度の汚染がある。区内にあったものですよね」「私が勉強した先生はまったく違うことを言ってます」と批判。次に若いお母さんが、福士の「茶葉は汚染されてるが土壌は大丈夫」というインチキに一生懸命質問。さらに司会が当てたのは区役所で闘う仲間でした。彼が区役所の職員であることを言明して、「講師が根拠とするICRP(国際放射線防護委員会)は、そもそも原子力推進機関ではないか。内部被曝を無視している」と批判したのでかなりのインパクトがありました。
ここでなんと質問打ち切り。当然、何人も抗議の声があがりました。青年たちが講師に食い下がって弾劾しました。
講演会の後、同じ会場の別室で相談会を呼びかけたら、老若男女さまざまな人が数十人も集まって、思いのたけを次々に発言しました。若いお母さんは涙を流して訴えていました。8月18日には区に対抗して、「子どもたちを放射線から守る小児科医ネットワーク代表」の山田真さんの講演会を同じ会場で一緒にやろうということになりました。
区内には高濃度汚染の職場もあります。自治体・学校・保育園も現場です。労働者が柱になって地域と職場を貫く新しい闘いをつくり上げよう! さらに8・6ヒロシマへ!(東京東部・大島正)
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