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杭州・上海でタクシー労働者がストライキ

s20110804a-1.jpg 8月1日、杭州と上海でそれぞれタクシー労働者のストライキが闘われた。杭州では3分の2のタクシー労働者が争議に参加したと言われている。燃料費の高騰に抗議し、上納金の低減、タクシー料金の値上げ、さらに老後保障などを要求し、またあまりにひどい道路の混雑緩和を訴えてのストライキであった。
 中国のタクシーは請負という形をとっており、会社と請負契約を結んで、売上金を上納している。つまり実質は労働者なのに形の上では個人営業とされ、徹底的に会社から搾取されているのである。したがって燃料費も自己負担になる。また老後保障などは一切ない。激しいインフレのもとでの燃料費はじめ物価高が、さらに彼らの生活を追いつめる。こうした現状に対するストライキの爆発である。 

s20110804a-2.jpg 杭州では2日に入ってタクシー労働者が国道近くの警察派出所を占拠し、国道104号線を封鎖して抗議をするというところまで闘いが発展している。激しい労働者と権力の実力闘争が闘われている。
 その翌日には、貴州省貴陽市で、三五三五服装工場の労働者が、やはり戦闘的なストライキに立ち上がっている。退職する労働者に320元(約4200円)の退職金しか払わず、現職労働者に対しては特別手当などの支給を取りやめた。さらに労働者が食事をとる食堂を民間業者に貸し出して風呂屋にしてしまうという暴挙! こうした現実に対してこの工場の労働者は、ストライキに決起するとともに市の主要道路を封鎖した。これに対して市政府は武装警官を導入したが、労働者は一歩も引かずに抗議行動を貫徹した。
 9・23中国高速鉄道事故は、中国の労働者階級の闘いを新たな段階に押し上げている。この事故は、鉄道事業を資本とスターリン主義官僚にとっての巨大な利権と金儲けの場にしてきたことが必然的に生み出した事故である。そして「共産主義」を語り「人民政府」を名のる政府が、いかに反人民的で腐敗を極めていs20110804a-3.jpgるかを白昼に暴き出すものとなった。とくに、まだ生存者がいると言われている列車車両を自分たちの自己保身と証拠隠滅のために次々と破壊し土に埋めていった行為は、中国の労働者階級の怒りを爆発させた。政府と鉄道省の責任を追及する書き込みがネット上にあふれ、当局は次々と削除しているが追いつかない現状となっている。ネット規制さえ崩壊しつつあるのだ。遺族も必死の闘いに立ち上がっている。
 こうした中で7月26日には、貴州省安順市で城管(行政権力直轄の街の治安公務員)によって露天商が白昼公然と虐殺された事件をきっかけに、数千人の住民が決起し、武装警察と激突する事件が起きている。明らかに9・23鉄道事故が日本の3・11同様、中国の階級闘争を一変させているのだ。8・6広島-8・9長崎闘争を打ち抜き、国鉄闘争と反原発闘争の一層の発展をかちとり、その力で中国の労働者と連帯をかちとっていこう!(G)
 写真は、上から①上海のタクシー労働者ストライキ②杭州のタクシー労働者ストライキ③貴州省貴陽市での衣料労働者のストライキ 

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