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自治労保育集会続報。現場の怒りが行動に転化し始めた!

s20110804b-1.jpg 自治労第32回全国保育集会が7月29日から富山市内において開催された。すでに本速報版(7月30日付)で既報のとおり、1日目の会場となった「オーバード・ホール」前に開催前から全国労組交流センター・自治体労働者部会の仲間が登場し、「子ども子育て新システム導入」反対を訴えた。会場内では中島圭子・連合総合政策局長など新システム推進のパネラーを並べたパネルディスカッションに対し、真っ向から批判と弾劾の発言をたたきつけた。これに恐怖した自治労本部が仲間の排除を策動する中、闘いは2日目に入って、全国から結集した保育労働者の怒りをさらに決定的に解き放つものとなった。 

s20110804b-2.jpg 1日目の闘いで、保育労働者に新システムの正体を隠したまま、クーデター的に推進しようとした自治労本部の思惑はぶっとばされた。閉会後、自治労本部、大阪府本部、豊中市職の役員は、発言した仲間に対し「あんたは組合としての参加を認められていない。金を返すから参加せんといてくれ」と言い、「ここは議論の場じゃないのか。組合員の反対派を排除しての集会はおかしい」と激しく応戦。ロビーは騒然となった。
 2日目は分科会に分かれての討論となった。2日目の朝、保育制度改革の分科会と食育の分科会の会場前で新システム反対の署名取りを行った。署名隊の手が空くことがまったくないほど、労働者が次々と署名した。終始、会場前で討論の輪ができた。その討論の中で、昨日の応酬を参加者がいかに固唾を飲み真剣に聞いていたかが劇的にわかった。それはさらに現場の保育労働者の具体的行動として現れた。参加する分科会を、「新システム」が焦点となる「保育制度改革」の分科会に変更する人が続出したのだ。
 入口では、自治労本部社会福祉評議会副議長(豊中市職)の今井小百合が直々に参加者をチェック。会場にはまだ入れるのにもかかわらず、「分科会の変更はできない」と、やってきた参加者を他の分科会へと追い払った。本部はただひたすら、参加者がわれわれに合流して全体が新システム反対になってしまうことを恐怖したのだ。しかし、保育労働者の怒りはすでに解き放たれ、怒りは噴出した。朝、会場前で、「今日は絶対頑張って発言する」と言っていた青年保育労働者をはじめ、現場の怒り・疑問・不安の発言は後を絶たず続いた。保育労働者の解雇問題についても自治労本部は「しばらくはない」と闘争を組む気などまったくないことを回答し、現場の怒りは頂点に。最後は何も決めることができないまま、「ちゃんと話し合え」というやじが飛び交う中で閉会を強行した。
 今回の全国保育集会はアメリカのデフォルト危機のただ中で開催された。アメリカ国家財政の危機とは、アメリカがギリシャやエジプトになるということだ。まさに、公務員労働者のクビ切りは革命に直結している。だからこそ自治労本部は自分たちが現場の労働者に打倒される危機に恐れおののき、国家・資本の手先となって道州制・公務員360万人解雇攻撃、新システムを推進しようとしているのだ。いよいよ次は、8月24日からの自治労長野大会が焦点となった。団結して闘えば必ず粉砕できる。全国の保育・幼稚園労働者は自治労大会へ、ともに決起しよう。(KN) 

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