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「歴史の真実にフタをするな!」動労千葉鉄建公団訴訟の結審強行を弾劾

s20110804c.jpg 動労千葉鉄建公団訴訟の第28回口頭弁論が8月3日、東京地裁民事11部(白石哲裁判長)で行われた。この場で白石裁判長は、JR東海会長であり1047名解雇の張本人である葛西敬之の証人採用を最後的に拒否し、問答無用に結審を強行した。絶対に許すことはできない! 判決日は追って指定される。
 口頭弁論前に、午後2時から地裁前を席巻する大街宣が行われた。集まった動労千葉組合員と支援する会会員は、大横断幕を広げ、「白石裁判長による結審策動を絶対に許さない!」「歴史の真実にフタをしてはならない!」と訴えるビラを配りながら渾身の訴えを行った。 

 マイクをとった長田敏之書記長は「恣意的な不採用基準(停職6カ月または停職2回)が闇の中でつくられ、動労千葉組合員を含む100人以上の国鉄労働者が採用候補者名簿から削除されて清算事業団に送られた。これを指示した張本人が葛西敬之であることを、この裁判を通じて暴き出してきた。分割・民営化から20年以上経って初めて明らかになった重大な事実だ。この一点だけをとっても、葛西の証人尋問は絶対に行わなければならない」と声を大にして訴えた。
 午後4時に始まった口頭弁論ではまず、原告側からすでに提出した準備書面の趣旨説明が行われた。原告代理人弁護士は、①国鉄労働運動つぶしを目的とした「停職6カ月または停職2回」という不採用基準作成の違憲・違法性、②原告のJR不採用の根拠となった1985~86年の2波のストをめぐる重処分そのものの不当性、③いったんは採用候補者名簿に登載されていた原告らを、鉄道労連(現JR総連)の突き上げによって、本州においては定員割れ状態であるのに名簿から削除したことには明らかな不当労働行為意志が存在することなどについて、全面的に明らかにした。
 さらに、8月1日付で行った葛西敬之の再再再証人申請の趣旨を説明し、「裁判長は国策に同調するのではなく葛西敬之証人を採用せよ」と改めて強く求めた。
 しかし、3人の裁判官はいったん退席し合議した結果、あらためて葛西敬之証人の採用を拒否した。傍聴席の組合員から「ふざけるな!」」「結局、裁判官の自己保身じゃないか!」と鋭い弾劾がたたきつけられた。原告代理人弁護士も直ちに異議を申し立て、食い下がったが、白石裁判長はこれも却下。結審を宣言して顔を引きつらせながら法廷から逃げ去った。
 総括集会で田中康宏委員長は、「今日の裁判を見ても、今の体制が何から何まで腐りきっていることが明らかだ。すべては裁判官の自己保身だ。体制を丸ごとぶっ飛ばすような闘いが必要だ。基地統廃合絶対反対、業務外注化阻止の闘いに全力で決起し“資本と闘う解雇撤回闘争”をやり抜こう。闘いはこれからだ」と提起した。そして8月30日に予定されている「外注化阻止・非正規職撤廃! JRの偽装請負を告発する大集会」(午後6時半、すみだ産業会館8Fサンライズホール)への結集を呼びかけた。(O) 

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