シーハンさん迎え8・6ヒロシマ大行動かちとる!
「原発いらない! 核もいらない」「すべての原発なくそう」。8月6日、被爆66年を迎えた広島の街に、エネルギッシュなデモコールが響きわたった。青年労働者や学生をはじめ沿道から続々と合流してくる。広島の人びとも、原発と原発事故への怒りを解き放つ行動を求めているのだ。
8月6日午後、広島県立総合体育館小アリーナで開かれた「ヒロシマ・ナガサキ、フクシマをくり返すな! すべての核と原発なくせ! 戦争をとめよう!」を掲げて行われた被爆66周年8・6ヒロシマ大行動には、地元広島、そして遠く福島から駆け付けた労働者・学生を先頭に1685人が集まった。
とりわけ注目が集まったのは、アメリカの「反戦の母」シンディ・シーハンさんの発言だ。「アメリカは民主主義国ではない。帝国主義の独裁政権だ。原発を廃止するためにも戦争をやめさせるためにも必要なのは革命です。唯一必要な闘いは階級戦争です。しかし私たちが闘いをやめない限り、敗北することはけっしてありません。くじけない限り、必ず勝利します」。その力強い訴えに、参加者は熱い共感の拍手で応えた。
集会では広島現地から反戦被爆者の会の下田礼子さん、1954年にアメリカの水爆実験によりビキニ環礁で被爆した第五福竜丸元乗組員の大石又七さん、福島からふくしま合同労組の市川潤子委員長が発言。全国各地から労組代表や学生のアピールが続いた。
当日朝9時から原爆ドーム前で行われた「すべての原発を今すぐなくそう!8・6ヒロシマ宣言」にも1100人が集まり、記念式典に参加した労働者人民とも大合流して、力強い集会とデモを打ち抜いた。
既成原水禁幹部は、「原発についてはいろいろな意見があるから、態度表明はできない」などと、被爆者が原発反対闘争に立ち上がることを封じようと必死になっている。こうした大裏切りを突き破って、ヒロシマとフクシマが一つにつながって、全原発の停止・廃止へと突き進む巨大なうねりが、この日から始まった。
さらに8・9ナガサキへ闘いを進めよう!(SN)
写真は上から①②ヒロシマ大行動のデモ③下田礼子さん④シンディ・シーハンさん⑤被災地から駆けつけた仲間たち⑥朝の式典弾劾デモ⑦原爆ドーム前で集会後、市内へデモ
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