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広島と香川で育鵬社の教科書採択に抗議

s20110907b-1.jpg 8月31日、広島の呉市と尾道市の中学校で原発推進・戦争賛美の育鵬社の教科書が採択されていたことが明らかになった(呉は歴史と公民、尾道は公民のみ)。極右勢力は沖縄・八重山とともに、広島をターゲットにしてきたのだ(広島に隣接する山口の岩国地区、島根の益田地区でも育鵬社の歴史教科書が採択)。これに対して、9月6日、8・6ヒロシマ大行動実行委員会、百万人署名運動広島県連絡会、婦人民主クラブ全国協広島支部は、呉と尾道の教育委員会に対して怒りの抗議行動に起った。 

 今年定年退職した元広教組組合員を含む3団体の代表5人は、何よりも福島原発事故で子どもの命が危険にさらされている中で、原発推進を主張する育鵬社の教科書を、被爆県・広島において採択することの歴史的犯罪性を徹底的に断罪した。「歴史の教科書で国のために死ねと教え、公民の教科書では原発の犠牲になれと教えるのか!」「子どものを命を国家の犠牲にする教育など許せるか!」――激しい怒りの追及の声が次々に飛んだ。
s20110907b-2.jpg 呉市長の小村は、元杉並区長・山田宏を党首とするファシスト団体・日本創新党応援首長連合の賛同者で、呉市職員の大リストラ、市営バスの民営化攻撃を進め、道州制導入の先頭に立っている。尾道市長の平谷は元尾道市教委教育長で、広島教労つぶしの是正指導をやってきた張本人。重大なのは呉の小村も、尾道の平谷も、連合広島の推薦候補であるということだ。腐った体制内組合幹部どもが、新自由主義と戦争教育のファシスト首長をのさばらせているのだ。だが、彼らの支配はあまりに脆弱である。原発推進教育を許さない広島の教育労働者の決起を職場からつくり出そう。被災地・フクシマの怒りと結びついた広島における荒々しい階級的労働運動の復権を、国鉄決戦と反原発を軸に実現しよう。
 四国の愛媛、香川の県立校、愛媛の今治市、四国中央市、上島町でも育鵬社の歴史・公民が採択された。これに対して9月2日、日教組香川の闘う教育労働者を先頭に、市民らが香川県教委に抗議の申し入れを行った。
 中四国の教育労働者は、福島県教組の闘いと一体となり、育鵬社の教科書を使った戦争賛美・原発推進教育を職場・地域の団結した闘いで粉砕し、11月1万結集の先頭に立つ。(中四国地方委員会 H・D)
 写真は上が呉市、下が尾道市の教育委員会に対する抗議行動 

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