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動労水戸が8日に続き10・13第2波ストに決起!

s20111014a-1.jpg 動労水戸は、外注化反対闘争の真っただ中で、JR東日本による被曝労働の強制に怒りを爆発させ、10月8日(既報)と13日の両日、ストライキに立ち上がった。そして、安全を無視した汚染車両の検査・修繕業務、清掃作業をいったん中止に追い込む決定的な勝利を切り開いた。
 「被曝労働を許さないぞ!」「会社はきちんと除染しろ!」「広野までの営業運転反対!」――13日早朝から車両センター前に陣取った組合員と支援のコールが構内に響きわたった。構内で働く労働者の中からも、こぶしを上げて呼応する労働者がいる。圧倒的な一体感の中で第2波ストは打ち抜かれた。 

s20111014a-2.jpg 野田政権による緊急時避難準備区域の指定解除(9月30日)を受け、JR東日本は10月10日から常磐線久ノ浜駅(福島県いわき市)~広野駅(同県広野町)間の営業運転を再開した。広野駅は福島第一原発から20キロ余り。原発事故は何ら収束していない。にもかかわらずJR東日本は、深刻な汚染の事実を塗り隠して「安全だ」と強弁し、原発再稼働を狙う野田政権のお先棒を担いで運転再開に踏み込んだのだ。
 JR東日本は“国が安全を確認したのだから駅や線路の除染は必要ない”と言い張り、放射線量の測定もやらないと言い続けてきた(動労水戸の追及によって初めて測定した)。9日には、大震災以降、広野駅構内に放置されていた電車(K544)の勝田車両センターへの回送を強行、そのまま児童公園の直近にある洗浄機にかけて洗浄水を周辺にまき散らした。公園では直前まで子どもたちが遊んでいたのだ! いったいJRは何を考えているのか! JRは、K544の交番検査を13日に行い、その後営業運転に使用する方針を打ち出した。K544は、勝田車両センター8番線の奥に留置されている。一般の人が通る歩道から手が届くほどの距離だ。(写真②)
 これは現場労働者と周辺住民の命のかかった問題だ。検修業務の大半を担っているのは平成採の若い労働者だ。「仲間を守れるのはおれたちしかいない」。動労水戸は3日のプレス発表以来、猛然たる闘いを開始した。7日には、いわき市役所と茨城県庁の記者クラブで会見を行い、会社のでたらめなやり方を暴露して大反響をまきおこした。職場の他労組の仲間、下請け会社で車両清掃をしている労働者たちからも激しい怒りと不安の声が噴きだした。動労水戸はその先頭に立ち、8日には勝田車両センター所属の11人が第1波ストに決起。9日にはK544の回送強行に対する抗議闘争に立った。
s20111014a-3.jpg こうした中で会社は、K544の清掃作業と、13日に予定していた交番検査の中止を表明せざるをえなくなった。しかし会社はあきらめていない。動労水戸はさらに13日、被曝労働の強制に反対し、専門家の指導によるきちんとした除染を求めて第2波ストに決起した。
 勝田車両センターで働く辻川慎一副委員長は「動労水戸が追及しなかったら会社は何の問題もないかのように交番検査も車両清掃も強行していた。組合が要求するまで線量すら計らなかった。本当にふざけている! 絶対に職場の青年たちにK544には触らせないぞ!」と怒りをたたきつけた。同時に、東労組が「広野まで乗務する乗務員にマスクを用意しろ」などという「要求」でJRの暴挙を容認していることを弾劾し、職場の仲間に「動労水戸とともに闘おう」と呼びかけた。
 その後、組合員と支援はJR東日本水戸支社前に移動して抗議行動を貫徹した。(写真③)
 13日の行動には国労郡山工場支部の橋本光一さんや、ふくしま合同労組の組合員、動労千葉、全学連なども駆けつけ、ともに闘い抜いた。橋本さんは「職場の仲間は『動労水戸がストをやっている。すげえなあ。おれたちもやりたい』と言っている。被曝労働強制に反対し職場の除染を求めて闘う」と発言した。
 闘いなくして安全なし! 安全なくして労働なし! 動労水戸は反原発を職場の課題として正面から闘い、階級的労働運動の真骨頂を示した。この闘いに続こう!(O) 

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