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国労5・27臨大闘争弾圧裁判、高裁有罪判決に怒り!

s20111014b-1.jpg 国労5・27臨大闘争弾圧裁判で東京高裁第10刑事部(村瀬均裁判長)は10月13日、国労組合員6被告の控訴を基本的に棄却し、被告を有罪とする反動判決を出した。(写真は報告集会で反動判決への怒りとともに新たな闘いへの決意を述べる被告団)
 他方で判決は、富田益行被告に関し、一審判決が認定した3人の本部派組合員への「暴行」のうち1件については、検察官の訴訟提起に手続き的な瑕疵(かし)があったとして公訴を棄却、一審判決の罰金60万円を罰金40万円に改めた。そこには、この弾圧の破産性が明白に突き出されている。 

s20111014b-2.jpg だが、判決文の内容は徹頭徹尾、反動的だ。判決は、鉄建公団訴訟を起こした闘争団員を統制処分にかけるために開かれた02年5月27日の臨時大会について、「大会の開催及び統制処分を違法と断ずる根拠は見当たらない」と言い放った。また、この弾圧の口実となったもみ合い状態は、ビラをまこうとしていた被告たちを国労幹部が暴力的に突破することによってつくり出されたことは明らかであるにもかかわらず、「(本部派が)突き進んで強行突破を図るという異常な対応をしたなどとは評しえない」と述べている。
 国家権力とJR資本の手先となった国労本部を擁護し、被告への憎悪をむき出しにしたこの判決は、階級的労働運動への支配階級の危機感と敵意に満ち満ちている。判決を読み上げる裁判長に対し、法廷は強い怒りに包まれた。「労働運動を根本的に否定する歴史的判決だ」という怒りの声が上がった。
 被告団は、この政治的反動判決に対し、直ちに最高裁への上告の手続きをとった。
 被告団を先頭に「共に闘う国労の会」は、この日を動労水戸のストライキと連帯する国鉄闘争勝利一日行動として闘った。早朝から東京高裁前での宣伝行動が行われ、動労水戸のスト決起を伝えるビラや、11・6労働者集会への結集を訴えるチラシが次々と手渡された。
 午前10時半からは、JR東日本本社前での抗議行動が展開された(写真)。マイクを握った「共に闘う国労の会」は、動労水戸のストライキと呼応して、被曝労働を強いるJRに激しい怒りをたたきつけた。行動への注目はかつてなく高く、通行する人びとから1047名解雇撤回を求める署名や反原発署名が続々と寄せられた。
 判決公判後、被告団を先頭に国労本部への抗議・要請行動が行われた。反動判決への怒りも収まらない被告団は、組合員を警察に売った本部を徹底的に弾劾し、被告の闘いを「中核派による暴力事件」と言いなし、被告の救援運動に協力するなとした「国労本部指示第55号」の撤回を田中博文・国労本部副委員長らに強く迫った。闘う国労組合員はさらに、「被解雇者から組合員資格を奪う規約改定を撤回しろ」「被曝労働を強いるJRとストライキで闘え」と怒りの声を上げた。本部役員らは「話は聞いた。これで終わりだ」とそそくさと逃亡した。
 夕方には、文京区民センターで「判決公判報告・国鉄闘争勝利総決起集会」が120人の結集で闘われた。被告団・弁護団が反動判決への怒りを表明、上告して闘う決意を述べた。動労千葉の山田繁幸執行委員が連帯のあいさつに駆けつけ、国労郡山工場支部の橋本光一さんや鉄道運輸機構訴訟原告の秋田闘争団・小玉忠憲さんら、闘う国労組合員の発言が続いた。基調報告を国労新橋支部の吉野元久さんが行い、労組交流センター事務局からこの日の動労水戸のストライキ闘争についての報告がなされた。この集会で「共に闘う国労の会」は、動労千葉・動労水戸と固く結合して、外注化阻止の闘いを職場からつくりだし、11・6労働者集会へのJR青年労働者の一大結集をかちとることを固く決意しあった。(K) 

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