札幌でも「さようなら原発アクション」に1000人以上が大結集
2月18日、札幌市内で実行委員会主催の「さようなら原発1000万人アクションIN北海道」が行われました。
すべての原発いますぐなくそう全国会議(NAZEN)さっぽろの仲間は、集会前会場入り口でビラまきを行い、集会、デモに参加しました。3・11フクシマへの結集を呼びかけるビラは、用意した1200枚を全部配ることができました。主催者は1000人の結集と発表しているようですが、それを上回るものだったと思います。
集会には大勢の労働者、市民が集まりました。ビラまきを終えて会場の「かでる2・7」に入ると、客席数500人以上の大ホールは通路も含めて満員になっていて、ロビーは会場に入れない人でごったがえしていました。なんとかやっと、会場の音声が放送されている場所にたどり着き、集会の発言を聞くことができました。
集会で、呼びかけ人の倉本聰さんは、「日の出日没に合わせて活動する人間本来のあり方に戻せばエネルギーを節約できて原発も不要」と話していました。個人の自覚も大切ですが、多くの労働者は資本に長時間の労働を強いられ、帰宅が深夜になっている実態があります。資本主義の問題を考えさせられました。鎌田慧さんは、青森県出身という自身の立場から、多くの核関連施設が集中する青森県の現状を分析し、国や電力会社は危険と知りつつ、金の力によって過疎地で原発を推進した問題点を怒りを込めて指摘しました。そのうえで、「原発はいらないという運動を盛り上げよう」と訴えられました。
福島県飯舘村の方の発言では、事故直後の肝心な時期から今に至るまで、国も電力会社も必要な情報を住民にまったく知らせず、無責任な対応に終始していることを弾劾されました。福島県から札幌市内に自主避難されている方の発言は、避難している人、できない人等々との分断が計られていることに対しての怒りが語られました。
集会での一つひとつの発言は、原発と人類は絶対に共存できない、一つひとつの原発をだんだんと廃炉にすればいいというのんびりしたことではなく、すべての原発を直ちに廃止するしか人類の生き残る道はないという強い訴えでした。会場に入れなかった人たちは、長時間立ったままで真剣な拍手でこれに応えました。
デモでは隣の高齢者が、「安保以来の盛り上がりだ、でも、もっと盛り上げていかないと」と話していました。みんながそう感じた集会でした。(NAZENさっぽろ・OH)
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