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泉州住民の会総会に75人が集まる

s20120501a.jpg 4月29日、泉佐野市の泉の森ホール2階で、泉州住民の会の今年度の総会を開き、75人が参加しました。今年の総会は、関西新空港がものすごい危機を迎えている中で開催しました。関空―伊丹経営統合という危機対策、LCC(格安航空)に頼るしかない運営、泉佐野市は関空赤字を埋めるために「市の名前を売る」という究極の選択までするようになっています。われわれが批判してきたとおりに破綻しています。
 総会は、役員の司会で始まりました。来賓あいさつは、関西労組交流センター事務局長の上村敏行さん、連帯労組関生支部執行委員の武谷新吾さん、部落解放同盟全国連西郡支部長の岡邨洋さんの3人がされました。 

 岡邨さんは、西郡住宅闘争で強制執行との決戦に勝利したと報告し、「橋下との闘いに勝てる!」と確信を込めてあいさつしました。
 活動方針は、国賀祥司代表が行いました。まず、泉佐野市長が市の命名権を売却する問題を暴露、弾劾し、この問題の本質を「究極の新自由主義で資本主義の末期だ」と明確にしました。多くの市民から「名を売るより、恥を売っている」と怒りの声が上がり、新自由主義との闘いが爆発しています。
 次に、関空―伊丹経営統合の本質を提起しました。関空会社が破綻しているから大阪空港と統合するというのだが、そこからもまた儲けようとする新自由主義の悪どさがあるのです。福島や宮城の被災地からも資本が儲けようとするのが特区であり、「災害資本主義」というアメリカがやっている末期的な資本主義と同じです。関空の破綻を「ビジネスチャンス」として、大阪空港をひっつけて売る。大阪空港の「正規職を解雇し、非正規に変えて儲けられる。空港の土地を売って儲けられる」ことを狙っているのです。しかし、うまくいくはずがありません。
 さらに、マスコミがもてはやすピーチ、LCCについても厳しく批判しました。29日早朝、関越道で起きた悲惨な事故。格安高速バスの運転手が居眠り運転でガードレールにぶつかり、7人死亡39人けが、という重大事故が起きましたが、LCCの未来を示していると思います。国の規制緩和で高速バスは、1人運転手で長距離運転できるようにしました。また企業が参入しやすくするために、5台以上のバス保有と責任者がいればどんな企業でも参入できるように規制緩和したのです。新参企業が増えて会社は倍ほどに増え、過当競争―ダンピングで取り合いになっていました。安い理由は、安い給料で1人運転の過酷な労働をさせるからです。新自由主義のやり方が、労働者と住民を殺したのです。LCCも同じです。ピーチは開業1ヶ月たたないうちに事故を起こしました。長崎空港で、客室乗務員の操作ミスで事故、修理に3日間かかり13便欠航。起こるべくして起きた事故、もし高速バスのような大事故になっていたなら、どうなっていたのか。安全性を投げ捨て、未経験者を安い給料で雇い、運行するLCC。これが新自由主義の儲け方です。
 今年の関空反対全国闘争は、7月1日(日)末広公園でやると提案し、決まりました。さらに、「橋下・維新の会と闘う」「大飯原発再稼働を絶対に止める」などの方針も提案し、了承されました。(泉佐野・K) 

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