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8・3官邸前行動、環境省前も包囲し埋め尽くす

s20120804a-1.jpg 8月3日、のべ8万人の労働者民衆が首相官邸前―国会前、そして今回は環境省前を埋めつくした。原発に対する労働者民衆の怒りはより巨大な炎となって燃え広がっている。国会前では、小学生5年生の男の子と母親が、大きな声で「再稼働反対!」と叫んでいた。母親は「私は3回目なんですが、この子がどうしても行きたいというので今日は一緒に来ました。野田首相に直接文句が言いたいらしいんです。じっとしているのはいやだということで」と語った。子どもは「毎週金曜日にやっているのを知っていたので、今日来たいと思った。原発なくしたい」と、はっきりした声で話した。 

s20120804a-2.jpg 集会の誘導員をしていた女性は「2カ月前からやっているが、警察の規制がひどくなって、かえって歩道が混雑して危ない。国民の権利だから車道も解放すべき。ここにいると話しかけて来る人が多い。皆さん心に溜めていたものがあって、誰かに話したいということで、話し出すと止まらない。『政府はおかしい』『原発も消費税も国民をいじめることばかりやっている』『野田のやり方に腹が立つ』というようなことを皆さんが言う」と話した。
 国会前ではNAZENも、織田陽介事務局長を先頭に「原子力規制委員会人事撤回!」「田中はやめろ!」「再稼働反対!」の大コールをあげ、闘いぬいた。
 信号「国会前」の近くでは、福島集団疎開裁判を闘っている人たちが、この日午後4時半から文科省前で行っていた抗議行動に引き続いて集会を行った。弁護団長の柳原敏夫弁護士は「昨年6月24日、『子どもたちを年間1ミリシーベルト以下の安全な場所で教育せよ』という裁判を福島地裁に起こしました。しかし、12月16日、裁判所は却下しました。絶対に許せません。仙台高裁に異議申し立てして、まもなく判断が下されます。皆さんの大きな支援で20万人の子どもの命を守ろう」と何度もアピールを発した。
 福島の女性は「毎週毎週、福島の今を伝えに来ています。私たちの命と健康が脅かされていることを東京の皆さんはもっと自覚して欲しい。福島県の子どもたちにすでに健康被害が出ています。甲状腺ガンだけではない。突然死、心筋梗塞、脳梗塞。みんなでつながって助け合って、うそを見破って一緒に進んで欲しい」と呼びかけた。
s20120804a-3.jpgs20120804a-4.jpg いわき市から自主避難している女性は「いわき市には、収束作業をしている人たちが全国から集まって来ています。収束作業員の人たちが被曝労働をしなければならないのは貧困だから、それしかないからです。皆さんも廃炉作業をしていける環境作りのことや、廃炉作業をしている人たちに関心を寄せて下さい。同じ人間が大量被曝しながら日本を守っていることを知って下さい」と魂の底から訴えた。
 午後8時に首相官邸前―国会前行動が終了した後、さらに8時15分から環境省前に数千人が集まり、原子力規制委員会人事案の白紙撤回を求める抗議行動を行った。女性の発言者は「田中俊一は『100ミリシーベルトまでは健康に影響ない。住民は放射線と折り合いをつけて住んで行くことが重要だ』と言った。そんな人に原子力規制委員会の委員長は任せられない。そんな人に福島の未来、日本の未来を託すわけにはいかない」と徹底的に弾劾した。集会中にも人びとが環境省のまわりに押し寄せ、9時6分、環境省は人間の鎖で完全に包囲された。
 8月3日、警察はより警備を強化した。参加者を分断し、歩道さえ通行止めにした。地下鉄「国会議事堂前」駅では警官が阻止線を張って多くの参加者を構内に押しとどめた。しかし、そんなことで労働者民衆の怒りと原発反対の声を押しつぶすことは絶対にできない。首相官邸前の警備強化で、逆に20万人が国会前を解放区にしたように、次は100万人が霞ヶ関一帯を解放区にする。3日の闘いはそれを予感させるものとなった。野田の広島訪問、式典参加を許すな。8・6ヒロシマ大行動に集まろう。(H) 

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