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8・24官邸前、野田の「原発推進」開き直りに怒りが噴出

s20120825a-1.jpg 8月22日、首都圏反原発連合の代表などとの会談で野田首相は「再稼働は必要」と開き直り、原発政策を推進すると言い放った。「予想していた通りだ」「多くの国民の声を無視して、野田は独裁者だ」「この場所での抗議もまだまだおとなしい。怒りを前面に出して、もっと激しくやる必要がある」。多くの参加者が怒りを口にした。野田を絶対に許すな! 2日後の24日、首相官邸・国会前での抗議行動に数万人が参加し、野田に対して直ちに怒りの反撃に立ち上がった。 

 午後6時、集会は22日の報告から始まった。首都圏反原発連合の代表は「野田首相に抗議し、三つ要請をした。ひとつめは大飯原発の再稼働を中止すること。ふたつめは停止中のすべての原発を再稼働しないこと。みっつめは全原発を廃止するエネルギー政策の転換。さらに現在進めている原子力規制庁の人事案の撤回を要請した」と報告したうえで、「野田首相は福島からの悲痛な声にも表情を変えなかった」と弾劾し「今日は民主党本部にも圧力をかけよう」と呼びかけた。会談に出席したもうひとりの人は、福島からの3通の要請を渡したことを報告したのち「野田の反応はなかった。これからも原発の廃止を訴えて強く首相官邸に迫って行きましょう」と訴えた。
s20120825a-2.jpg 報告の後、シュプレヒコールが始まった。「人事案反対!」「原発やめろ!」「再稼働反対!」。福島を見殺しにして原発にしがみつく野田への憤激が、シュプレヒコールをいつも以上に激しくさせた。
 さらに多くの参加者が発言を行った。ふくしま集団疎開裁判を闘っている弁護団からは柳原敏夫団長と滋賀県から駆けつけ井戸謙一弁護士がマイクを握った。柳原さんは「だれもが二度とけっして原発事故があってはならないと、そのためには原発はすべて廃炉にしなければならないと思うように訴えよう。今こそ、福島の子どもたちの集団避難を訴えよう」と激しい声で呼びかけた。井戸さんは「今からでも福島の子どもたちを避難させるべきだ。支援してください」と訴えた。
 官邸前には早くから多くの労働者民衆が駆けつけた。「非正規の労働組合の組合員だった」という女性は「原発も消費税もTPPも、私は怒り出したら収まらない。電力総連も連合もおかしい。労働組合が頑張らないとだめだ。ネットやツイッターだけでは限界がある。労働組合は、目の前の利益を守るだけでなく社会全体を考えないといけない」と熱い心のうちを語った。
s20120825a-3.jpg 国会前のファミリーエリアには今回も多くの家族が参加し、「原発やめろ!」と叫びを上げた。横浜から来た母親は「夏休みが終わるので、小学4年生の娘と小学1年生の息子の3人で初めて来ました。娘が夏休みの自由研究で原発事故を調べたので、勉強だけじゃなく抗議行動にも行ってみようということで」と語った。子どもたちは、自分たちで作ったイラスト入りの「NO NUKES」のボードを持参。女の子は「原発の勉強をするだけだと気持ちが暗くなったけど、ここに来て楽しかった。原発を止められる気持ちになった」と心強く語った。
 22日は、抗議の声は官邸・国会前・環境省前から経産省前、民主党本部前にも広がった。環境省前では「野田首相は来週中にも国会で原子力規制委員会の人事案を通そうとしている。絶対に阻止しよう!」と主催者が訴え、参加者全員で環境省を取り囲んだ。
 22日、首都圏反原発連合の代表などの抗議を受けた直後、野田は日本商工会議所の岡村正会頭と会い、資本家階級とともに原発推進で突き進むことで一致した。原発をすべてなくすには、原発推進の民主党・自民党などの既成政党、資本家階級、そして官僚や御用学者などをすべて打ち倒すことが必要だ。怒りの声をもっともっと大きくしよう。闘う労働組合を作りだし「原発反対」のストライキで闘おう。さらに官邸・国会前、霞が関に駆けつけ、100万人の労働者民衆で埋め尽くそう。その力こそ原発をなくす道だ。(H) 

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