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官邸前で青年に向かい「すべての原発を止めよう!」と呼びかけ

20130210a-1.jpg 2月8日、東京をこの冬一番の厳しい寒さが襲った。首相官邸前に向かって歩む体を冷気が包み、全身を凍えさせる。だが「原発なくせ!」「福島の子どもたちを今すぐ逃がせ!」の声は衰えるどころかますます激しさを増し燃えさかるばかりだ。午後6時から首相官邸・国会前、文科省前など霞が関一帯で抗議行動が始まった。斎藤郁真委員長を先頭にした全学連の学生や、NAZENの仲間も官邸前、文科省前などで叫びを上げた。
 官邸前では年輩の女性が「6日の水曜日にもマグニチュード8の大地震がソロモン諸島沖であった」と警鐘を鳴らし、「安倍首相! 今すぐ原発を全部廃炉にして下さい。原子力規制委員会が新安全基準をつくっているが、自然にはかなわない。原発が爆発したら周辺の人たちはすべてを捨てて逃げなくちゃいけない。そんなこと二度と起こしてはいけない。すぐ廃炉にしなさい!」と声を振り絞った。
 

20130210a-3.jpg 60代の男性は「私は心配で心配でならない。日本中で地震が起こっている。本当に、いつ破綻が来ないとも限らない」と危険を訴え、「若い人たちに申しあげたい!」と一際大きな声。「あなたたちがこのように叫んでいるのはまったく正しい。安倍などというインチキ野郎と心中する必要はまったくありません。生きるためにすべての原発を止めましょう!」と、青年学生たちに向かって限りない期待を込めて呼びかけた。
 「再稼働やめろ!」「すべての原発なくせ!」は、高齢者・若者・あらゆる世代の声だ! ますます団結を固め全国で闘おう!
 中年の女性は「安倍さん! 私たちはあなたの暴力的な金まみれのパフォーマンスに“否”を唱えるために、そしてだまされ続けない責任を持って、ここに立ち続けます」と毅然と表明。中年の男性は「東芝20130210a-4.jpg傘下のウエスティング・ハウス社の社長がチェコで『日本は年内に2基原発を動かすことになっている』と言ったそうです。政府は電力会社と密約を交わしているんじゃないか! また原発事故を起こすつもりか!」と怒りの形相で叫んだ。
 文科省前では、ふくしま集団疎開裁判の会の抗議・宣伝集会が行われた。柳原敏夫弁護士は「一昨年12月16日、野田首相の収束宣言とほぼ同じ時刻に福島地方裁判所郡山支部は、私たちの主張を却下した」と弾劾し、20130210a-2.jpg「福島では今、『安全と安心』の新たな神話づくりが進められている。『福島の子どもたちを直ちに避難させよ』ということは彼らには最大のタブー。これをうち破るためには皆さんの声が必要です」と訴え、「私たちは今月2月23日午後、新宿アルタ前でデモを行うことにしました。ぜひこのデモに参加して『子どもたちを救え』という声を表明しましょう」と呼びかけた。
 福島第一原発1号機の現地調査をめぐって、東京電力が国会事故調査委員会に対して「真っ暗」と虚偽の説明をしていたことが判明した。緊急時に原子炉を冷却する「非常用復水器」が地震で壊れたことを隠蔽するためだ。東電首脳や原子力ムラの連中はどこまで腐り果てているのだ!
 3・1ビキニデー集会を成功させよう! 福島の人たちの呼びかけに応え、全国から3・11反原発福島行動'13に駆けつけよう! その力で再稼働を阻止し、すべての原発をなくそう! 
        (H) 

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