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5・26北海道労働者総決起集会が大成功

20130528b-1.jpg 国鉄闘争全国運動・北海道主催の「労働者の生活と誇りのために、世の中変えよう! 外注化阻止・非正規職撤廃・反原発を軸に労働組合を甦らせよう!」を掲げた5・26集会が20名の結集で大成功したことを報告します。
 解雇撤回・JR復帰を闘う国労秋田闘争団の小玉忠憲さんは、国鉄分割・民営化との26年の闘いを説明しながら、自ら原告として闘ってきた国労組合員資格回復裁判と鉄建公団訴訟について経過を報告しました。小玉さんが労働者、国労組合員としての誇りを貫いて闘ってきたこと、現場で働く組合員もまた国労差別と闘い抜いてきていることに参加者は感銘を受けました。 

 とりわけ、闘争団を「かわいそうな解雇者」として描こうとするのを拒否し、国鉄攻撃と真っ向から闘って権力や当局から「ワルの中のワル」として解雇されたことに誇りをもって闘ってきたという話、その解雇の「基準」をつくるために当時の国鉄当局だけでなく時の経団連のトップから旧動労カクマルまでが動いたという話はすごいインパクトがありました。「解雇した奴らに絶対に責任を取らせる」という小玉さんの決意を集会全体が共有しました。
 北海道内では、闘争団員が「かわいそうな解雇者」として紹介され、また自らもそのように自己紹介する傾向や、支援者が「かわいそうな解雇者」を救おうとする傾向が往々にしてあったのではなかったのかと思い返しました。小玉さんと同じように考える団員も少なからずおりましたが、「4・9政治解決」が全て押し隠してしまいました。小玉さんが「かわいそうな解雇者」のイメージとかけ離れていることで、鉄建公団訴訟においては加藤晋介弁護士らと対立せざるを得なかったことが具体的に語られました。加藤弁護士の本を読んだことのある参加者が「やっと真相が分かった」と感想を述べていました。
 基調提起に立った自交総連さくら交通労組の河野晃興さんは、自分の労働組合からも組合員の参加があることを紹介し、「職場での闘いの中で労働組合が頑張れば世の中を変えられると確信できたし、皆で変えて行こう」と切りだしました。「今や経済界はJRを救世主として仰ぎ、パッケージ輸出に延命を賭けているが、そのJRは動労千葉を先頭にした外注化との闘いや動労水戸の被曝労働拒否の闘いで破綻を深め、青年労働者の反乱が始まりつつある」と国鉄闘争の現状を整理し、勝利のためのキーワードは<労働者の誇り>であり<団結>であり<安全>であると強調しました。
 小玉さんも反原発闘争の先頭に立ち、反原発で立ち上がった人々も、「全ては国鉄分割・民営化から始まったことを理解してくれた」と語っていましたが、河野さんも「4・9政治解決」と闘い抜いたことで、国労郡山工場支部や動労水戸など労働組合が先頭に立って<3・11>と対決し、フクシマの怒りを中心にして闘う中で福島共同診療所建設や今年の3・11現地闘争が実現されたことを振りかえりました。
 「株の暴落など破綻が明らかになりつつあるアベノミクスの中心に公務員攻撃や解雇自由をはじめとする労働者階級への攻撃があるが、結局それは国鉄攻撃の拡大再生産とならざるをえず、したがって労働組合の闘いによって安倍は打倒できる」と、来る6・9国鉄大集会への総結集を訴えました。
 続いて、給与の大幅削減攻撃と闘っている自治体の労働者が現状を報告し、一方で高橋知事が「交付金の削減は地方自治への不当介入だ」と言いながら、他方では国に便乗した道当局が国を上回る8・1%の削減案を示したことに怒りを表し、闘う決意を表明しました。削減の口実とされる「復興」財源の運用のデタラメさ、被災地を始めとして公務員が身を粉にして働いているにもかかわらず公務員バッシングが吹き荒れていることを弾劾し、この攻撃の核心が労働組合の解体であることを明らかにしました。4・26全国一斉スト方針を受けて、全国で自治体労働者が決起し、北海道を含めて国鉄闘争全国運動が自治体労働者とともに闘ったことを報告しました。
 道庁でも現場から激しい怒りが噴出して、形骸化していた労働組合が息を吹き返し、4・26に向かってスト貫徹の機運が高まったこと、当局の無内容な回答を口実にして全道庁本部がストを中止したことで水をさされたけれど、6・11のストに向かって4月を越える強度の非協力闘争に突入することが生々しく報告されました。
 その過程で、国鉄攻撃とは何だったのか、赤字を口実に労働組合潰しとして行われた国家的不当労働行為ではなかったのか、「4・9」で国鉄闘争は終わらず、動労千葉や国労原告団が不屈に闘い続けて国鉄分割・民営化をひっくり返すところまで来ている、という議論があったことが紹介され、新自由主義攻撃と対決し職場で動労千葉のように反合理化・運転保安闘争を路線として貫くという決意が表明されました。
最後に「このストをもって、一体誰が社会の主人公なのか、誰のおかげでこの社会が成り立っているかを、『公務員の岩盤を崩せ』と叫び解雇の自由化、全員非正規化に突進する資本家どもに示してやろう」として報告を結びました。
 呼びかけ団体の札幌圏連帯労組委員長からのメッセージが紹介され、同じく呼びかけ団体の自交総連北海道地連の堀川委員長からの「国鉄闘争には絶対に勝たなければならない」という挨拶を受けて、参加者全体で自治労決戦を国鉄決戦と一体で闘うことを確認しました。国鉄闘争全国運動・北海道は翌27日、当該の自治体労働者と団結し、さっそく道庁への朝ビラに決起しました。(札幌・J・S)
 

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