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星野全国集会 12・1飛躍点に2014年へ 証拠開示攻防が山場

20131206b-1.jpg 星野さんを取り戻そう!全証拠を開示させ再審勝利へ12・1星野全国集会(主催/星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議)が東京・永田町の星陵会館で開かれた。全国から680人が集まり、星野闘争大飛躍の2013年を締めくくる闘いとして、集会後、都心デモに打って出た。
 全証拠開示大運動を推し進める中でスパイ荒川を摘発・打倒、6月の全国集会から9・8徳島刑務所デモと『愛と革命』発刊、その力が全国25番目の救援会「九州の会」発足となり、盛岡での絵画展実現につながった。 

20131206b-2.jpg 集会冒頭、その闘いの記録をビデオ上映。徳島刑務所前で文昭さんのリクエスト曲「釜山港に帰れ」をデモ参加者全員で歌う場面では、会場から大きな拍手が起こった。
 開会のあいさつに立った共同代表の戸村裕実さんは「安倍政権に対するみなぎる抗議の声と一体で都心のデモに打って出よう」と呼びかけ、「証拠開示は不必要だ」とうそぶく東京高検に対し全証拠開示運動を強めようと訴えた。
 星野暁子さんが獄中の星野文昭さんからのメッセージを読み上げた。「星野無期を、すべての労働者人民の深い愛・絆(きずな)・団結の力で勝利していくものとして闘い、全証拠開示・再審釈放の闘いで覆し、必ず近いうちの勝利をかちとりましょう」。万雷の拍手!
 暁子さんは「今年は今まで以上に獄内外が一体となって闘うことができた1年だった」と振り返り、『愛と革命』の出版によって「(獄中結婚の)27年間の愛と団結の歩みが、みんなの中で強い絆で結ばれている濃い夫婦のあり方として受け入れられ理解されるようになったことがうれしい」と語り、「無理でも一緒に生きようと出発した私たちの愛と闘いが無期刑そのものを打ち砕く時が来ました」と言い切った。この思いは全参加者の思いとひとつだ。
20131206b-3.jpg 「星野文昭さんを取り戻す会・九州」結成報告は秋山勝行さんの「お待たせしました。出発は遅れましたが最先頭で闘っていく決意です」から始まった。夏から3カ月、「共犯者」とされた5人の高崎経済大生の供述調書を読み込んだという秋山さんは「一敗地にまみれた彼らが踏みにじられた青春を奪還するんだと『あれはうそだ』と法廷で絶叫する。完全なデッチあげであることを完全に確信した」と星野闘争勝利への執念を語った。岩手絵画展のビデオ上映も行われ、闘いの広がりが明らかにされた。
 再審弁護団の5人の弁護士から報告があり、「証拠を出さない理由がないところまで検察を追い詰めた。きょうの都心デモで向こうを追い詰めていこう。第2次再審の大きな山場を迎えている中での真っ向の闘いだ」(鈴木達夫弁護団長)と檄(げき)が飛んだ。
 これを受けて金山克巳さんが「すべての参加者が共通の感覚、ものすごい勝利感をもってここに集まっています」と自信にあふれて事務局報告を行い、13年の歩みと14年の新たな飛躍へ全証拠開示運動を軸とする方針を提起。
 カンパアピールをはさんで後半は、星野文昭さんと共に闘う決意が、全国労組交流センター・辻川慎一さん、全学連・坂野陽平書記長、NAZEN・織田陽介事務局長、沖縄万人(うまんちゅ)の力で星野さんを取り戻す会、徳島星野文昭さんを救う会、奥深山さんの免訴を実現する会から次々と決意が語られた。決意表明の最後に革共同を代表して鎌田雅志同志が「星野さんという階級の正義そのもの、労働者階級の魂が獄中にとらわれている。100万人の闘う人民の決起と結びついて星野同志を奪還する力をつけること、全員が星野同志となって闘いの先頭に立つことを誓う」と宣言した。
 特別アピールとして「3・11フクシマ闘争への訴え」が椎名千恵子さんから呼びかけられた。
 暁子さん、弟の星野修三さん、いとこの星野誉夫さんから家族のあいさつがあり、共同代表の平良修牧師が閉会あいさつを行った。「すばらしい集会、人間でありたいと励まし合っている者たち集まりだ。パワフルで艶やかに反動政治に抵抗する力を持っている。追い詰めてきている。勝利感が高まっている。文昭さんをここに迎えて集会を持ちましょう!」
 杉並救う会が行動方針と団結ガンバローの音頭を取った。「絶叫デモに決起しましょう! 石破は『絶叫デモはテロだ』と言った。敵はぐらぐらです。やつらの枕元、永田町から力あるデモに打って出よう! 星野奪還に向け団結ガンバロー!」
 フリーホシノの黄色ののぼりが林立、労働組合旗やスローガンボードも色鮮やかだ。都心デモに出発! 赤坂見附から溜池、虎ノ門、新橋までのデモは沿道から注目と声援、拍手を受けながら進んだ。
 「獄中39年、星野さんはかちぬいてきた!」「星野さんは無実だ!」「星野さんを返せ!」
 国際連帯を込めて、アメリカの政治犯解放のボードも掲げられ、シュプレヒコール! 「無実の政治犯ムミア・アブ・ジャマルを解放せよ!」「ケビンクーパーを解放せよ!」「正義の弁護士 リンスチュアートを殺すな!」「世界の政治犯を解放せよ!」
 国鉄・反原発・改憲阻止と星野闘争を結合し、100万決起の2014年へ! 星野奪還へ!(K)
 
●星野文昭さんからのメッセージ(抜粋)
12・1を飛躍点に勝利へ大きな前進を
 今秋に発刊した『愛と革命』によって、労働者人民の団結した力で1%のために99%が搾取・貧困・戦争等で犠牲になる社会を変えることと一体に星野解放をかちとる展望への確信が深まっていることで、本日の12・1を飛躍点に勝利へ大きな前進をかちとることが可能になっていると思います。
 昨年2月に続いて9月に皆さんが来てくれたこと、暑い日も寒い日も、街頭や職場での宣伝と署名集め、総会・絵画展や『愛と革命』販売、活動の拡大に皆さんが力を注いでくれていること、この11月には心で願っていた九州に取り戻す会ができ、新たに岩手で絵画展が開かれ、獄壁をうち破って心一つに生き闘う絆・団結が、どんな困難ものりこえて未来を開くものになっていることを実感しています。
 70年安保・沖縄闘争に対する弾圧としてあった私への無期は、死刑求刑・無期の重圧と獄内外の分断によって、私の生きていくことを含めたすべてを奪おうとする激しいもので、何より私自身がその重圧・分断をはね返して、自からとすべての労働者人民の団結した力を信じ、その力ですべてを奪い返していくのに必要なすべてを必死に獲得していくことが求められました。その闘いにすべてをもって応え、ともに生きてくれたのが暁子でした。
 国労郡山、動労水戸の先駆的闘いを牽引(けんいん)車に、3・11を焦点に、全福島・全国・全世界での決起をかちとっていきましょう。私たちの闘いと未来を圧殺しようとする星野無期を、私たちのすべての労働者人民の深い愛・絆(きずな)・団結の力で勝利していくものとして、すべての闘いと一つに闘い、全証拠開示・再審釈放の闘いで覆し、必ず近いうちの勝利をかちとりましょう。どんな困難・試練も、ともに団結し人間本来の未来を実現する糧としてのりこえ、勝利しましょう。
 

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