1. HOME
  2. ブログ
  3. 民主労総ゼネスト決起大会、10万人が「止めろ民営化!」叫ぶ

民主労総ゼネスト決起大会、10万人が「止めろ民営化!」叫ぶ

s20131229a-1.jpg 12月28日、韓国民主労総は、パククネ政権の退陣要求と鉄道民営化阻止・労働弾圧粉砕を掲げて歴史的なゼネストに決起した。この日ソウルは朝の気温が零下9・3度、昼でも零下4~5度という酷寒の中にあった。その寒波をついて午後3時、ソウル市庁前広場で開かれた「民営化阻止!労働弾圧粉砕!鉄道ストライキ勝利!民主労総第1次ゼネスト決意大会」には、鉄道労組を先頭に全国から結集した組合員6万5千人を始め、計10万人が集まった。集会には韓国労総も参加し、文字通り韓国の全労働者階級人民がパククネ政権との「全面戦争」を宣言する場となった。集会ではさらに、世界各地で闘われている民主労総への連帯行動の映像が流された。そしてその冒頭に、日本での動労千葉による韓国大使館への抗議行動が紹介された! 民営化・外注化阻止を闘う日韓労働者の国際連帯が、この場に決起した10万人の前で確認されたのだ。

s20131229a-2.jpg 壇上に立った民主労総のシンスンチョル委員長は、12月22日の警察権力による民主労総本部への襲撃と破壊について「この日、パククネは自らの仮面を投げ捨てた。われわれは独裁の正体を見た」と激しく弾劾した。そして「鉄道ストライキはすでに勝利した!」と声高らかに宣言し、「今こそわれわれの出番だ」と、年明けには第2次・第3次のゼネストに立ち、パククネ打倒へまっしぐらに攻め上る方針を打ち出した。続いて立った韓国労総のムンジングク委員長も、パククネ政権との全面対決を宣言し、民主労総と一体となって労働弾圧と闘いぬく決意を表明した。
 スト突入から20日目を迎えた鉄道労組から、指名手配中のキムミョンファン委員長が映像と電話を通して参加者に決意を伝えた。前日の27日には、労使交渉が決裂するなか、追いつめられた政府が夜中になって突如、スソ(水西)発KTX子会社に鉄道事業者免許を発給するという暴挙に出た。この会社は民営化のためにつくられた「車両基地も、駅も、発売システムもなく、一度もモデル運行さえしなかったペーパーカンパニー」(キムミョンファン委員長)だ。鉄道民営化をあくまで強行しようと、通常の手続きも国会をも無視して暴力的に突き進むパククネに、キムミョンファン委員長は「これは全人民への宣戦布告だ。鉄道労組は年を越えて全面ストライキを継続する」と不退転の決意をたたきつけた。
s20131229a-3.jpgs20131229-4.jpg さらに、民主労総傘下の全産別委員長が登壇し、決議文を読み上げ、ゼネスト突入を宣言した。引き続いて「止めろ!民営化、がんばれ!民主労総、明らかにしろ!官権不正選挙」と題するキャンドル大集会が同じ場所で開かれた。終了後、参加者は警察の阻止線と各所で激突しながらデモに進出、市庁前広場からソウル駅へと向かう12車線の道路は完全に解放区と化した。大統領官邸のある光化門方面へ進出したデモ隊約1万人は警察の車列によるバリケードを実力で粉砕して光化門交差点を占拠、「パククネ退陣!」「民営化中止!」のシュプレヒコールを挙げて闘った。
 鉄道労組のストが年を越えて無期限に継続される中、1月9日には第2次ゼネスト、16日には第3次ゼネストの方針がすでに打ち出されている。パククネが大統領就任1周年を迎える2月25日には、文字通s20131229a-5.jpgりパククネ打倒の全人民総蜂起に立ち上がることが呼びかけられている。韓国における闘いは完全な決戦、革命情勢に入った。これに連帯し、「国鉄決戦でプロレタリア革命を」の道を断固として突き進もう!(千)

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択