1. HOME
  2. ブログ
  3. 韓国民主労総ゼネストへの連帯掲げ、渋谷デモ

韓国民主労総ゼネストへの連帯掲げ、渋谷デモ

20140114b-1.JPG 1月13日夕、渋谷・代々木公園ケヤキ並木に「民主労総ゼネストに連帯するぞ! 鉄道の民営化阻止!」のシュプレヒコールが響きわたった。全国労組交流センターの呼びかけに応え、労働者・学生350人が寒気を切り裂く熱いこぶしを突き上げた。
 全国労組交流センター代表の田中康宏動労千葉委員長が発言に立ち、12月9日から23日間に及んだ鉄道労組の歴史的大ストライキ、さらにそれを引き継いで、パククネ大統領が就任1周年を迎える2月25日に民主労総がパククネ退陣の国民ゼネストを準備していることを踏まえ、「画期的な事態が起きている」と胸躍らせて民主労総ゼネストと日韓連帯の意義を語った。

20140114b-2.JPG 「鉄道労組のストライキを通して、世論調査で70%以上が民営化反対という膨大な声がつくられた。韓国のパククネ政権は民営化を強行しながら、『これは民営化ではないんだ』としか言えなくなった。つまり民営化は悪であると支配階級ですら言わざるをえなくなった。これは歴史的な事態です」「私たちが26年前に国鉄分割・民営化反対のストライキに立ち上がった時、民営化がすばらしいことだと宣伝されて、今のように民営化が生み出すのはワーキングプアーと貧困と非正規職だけだということをまだ誰も知らなかった。それがいま、民主労総の闘いが、この20~30年間にわたって行われた支配者どものうそを暴くために労働組合が立ち上がったら、情勢は動き、歴史は動くことを示した。これは私たちに対する最大の援軍です。新自由主義攻撃に労働者が立ち向かって勝利ができるんだということが、現実に具体的な闘いをとおして示されようとしています」
 「私たちにできることは何か。民主労総の仲間たちがパククネ政権打倒に立ち上がっている時、私たちは安倍政権を打倒する闘いに渾身の力を込めて立ち上がることです。国鉄分割・民営化に絶対に決着をつける。そこから始まった解雇自由という流れを断ち切る! 派遣法改悪なんか認めない、そうした闘いに立ち上がることが民主労総に応える闘いだ」と訴えた。
20140114b-3.JPG 続いて国鉄闘争全国運動の山本弘行事務局長が、「私たちが87年の国鉄分割・民営化を、激しい弾圧と組合バッシングの中で闘いぬいてきたからこそ、いまの韓国の労働者との固い連帯がある。韓国の闘いに世界中から連帯声明が集中している。日本はもとよりアメリカ、ブラジル、オーストラリア、イギリス、ポルトガル、スペイン、フランス、ドイツ、トルコ、タイ、そして香港。私たちは国鉄決戦で韓国と世界の労働者に合流していく」と、国鉄決戦勝利へ1・22総行動への総決起を呼びかけた。
 特別アピールとして、都知事選出馬を決意した鈴木達夫弁護士が立った。
 冒頭、「現代革命に挑戦している皆さん、その実現のためには、怒り、闘おうとしている何百万、何千万の人民と結合しなければなりません。私は1千万都民との結合を決意しました」と断言。決意に至った契機として、第一に昨年9・25高裁判決をもぎ取った国鉄闘争の前進、第二に韓国民労総の不退転の闘い、そして第三として、イギリスの法廷弁護士数千人が、貧しい人たちの訴訟費用の援助の打ち切り政策に対しストライキで闘っていることを挙げ、「まさに時代は革命情勢だ。この時代に生きる一人の人間として、弁護士として、何よりも日本労働者階級の一員として、われわれは1千万都民の力で安倍を打倒しようではありませんか!」と力強く訴え、大きな拍手に包まれた。
 集会は、青年労働者と学生の発言で締めくくられた。青年労働者は「韓国のゼネストとの連帯は、この日本でゼネストを組織することだ。国鉄闘争の中に民営化・外注化反対、非正規職化撤廃が据わった時、10万人ゼネスト情勢がつくり出せる。この闘いを首都圏で実現しよう」と闘いの展望を示した。全学連の斎藤郁真委員長も「本日の行動を出発点に、日本においてもゼネストを組織していく闘いを始めましょう。その闘いの突破口が都知事選であり、本日のデモは最初の一歩です」と決意を表明した。
 「労働者派遣法を粉砕するぞ! 職場からストライキで闘うぞ!」
 「改憲と民営化の安倍を打倒するぞ! 都知事選に打って出るぞ!」
 シュプレヒコールの後、動労千葉、動労水戸を先頭に「韓国に届け」と渋谷デモに打って出た。動輪旗が風にたなびき、色とりどりの旗やのぼりがさっそうと進む。「労働者の団結で民営化を阻止しよう!」「非正規職撤廃!」のシュプレヒコールに青年たちが顔を向け、晴れ着姿の新成人も携帯をかざしてデモを撮影。デモ参加者も沿道も一緒に元気になるデモが打ち抜かれた。(M)

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択