「オリンピックやってる場合じゃない!」福島から佐藤幸子さん駆けつける
2月1日午後2時半、新宿駅東口に鈴木たつお候補の姿があった。午後4時には新宿駅西口に移動し、精力的な訴えが続いた。前日1月31日に放送された「政見放送を見ました。鈴木さんに決めました」という支持者が鈴木たつお候補に駆け寄り、握手し、写メを撮り、鈴木候補とともに写真に納まる光景が続出した。「戦争させない! 被ばくさせない! 過労死させない! だからオリンピックやらない!」「安倍を倒して、『命よりカネ』の社会を変えよう!」と呼びかける新たなビラも登場。一人でも多くの労働者に、都民に、鈴木候補の存在と主張を知ってもらうことだ。本物の都知事候補がここにいる! 巨万の支持を獲得することはまったく可能だ!
福島から駆けつけた佐藤幸子さんは、福島の地元紙の都知事選告示報道号をかざし、「鈴木たつおさんの写真がありません。4候補の顔写真しかないんですね。でも私は鈴木たつおさんを応援すると決めていました。それは福島のことを一番考えている候補者だと思ったからです。福島の原発のこと、福島の被曝のこと、子どもたちのこと、そして福島を救うためにオリンピックは返上と公約してくれたたった一人の候補者です」と話し始めた。「福島の川俣町で農業をしていました。自然農と言って、畑や田んぼを耕さない、化石燃料に頼らない暮らしをする生活を送っていました。そこで5人の子どもたちを育て、全国から研修生を受け入れていました。それが3・11ですべて奪われました」「この(都知事選)告示の記事が載った同じ新聞の読者欄に高校生の娘が初めて投書した投稿が載りました。読み上げます。『放射能で失った自然農の大切さ。私は何の才能もありません。強い意志もありません。人を超えるような努力もしていません。口べたです。何も自慢できません。私は山並み農場という自然農をしている家に生まれました。自然農とは農薬や化学肥料を使わないのはもちろん、畑を耕さず、草を刈って、その牧草だけで虫がたくさんいる畑です。野菜を育てます。虫が畑の土を柔らかくしてくれます。虫の糞が肥料になっています。虫はいなくてはならない存在なのです。私が自然農のすばらしさに気づいたのは最近のことですが、このすばらしさをたくさんの人に知ってもらいたいです。地面が緑の畑を皆さんに見せてあげたかったです。きっと感動してくれたでしょう。でももうその畑は2年前になくなりました。放射能と一緒にあの畑は生きています。私は何の才能も、意志もありませんが、自然農のすばらしさを知っています』。15歳の娘です。私は涙が出ました。トコトコとお母さんの後をついて歩いてた、あの時に戻りたいとそう言って娘は泣きながら電話を寄こしました。もう二度と元の福島はないと、3月12日、福島第一原発が爆発したニュースを聞いて外に出た時、鳥肌が立ち、もう帰れないと覚悟したそうです。こんな思いをもう二度と福島以外のところでは絶対に起こしてほしくはないんです。それが私たち被曝した福島県民の願いです」
「福島の厳しい現実を止めるために、東京都がまず声を上げてください。東京都のために福島は原発を動かし、福島は事故に遭った。東京都が原発やめろと言えば、それが一番大きな支えになるんです。1千万人いるんでしょう。その声を一つにしてください。鈴木たつおさんで一つにしてください。そしたら私の娘も、そして小さな子どもたちも必ず希望をもって生きることができます」と切々と呼びかけた。
大阪・八尾市西郡から全国水平同盟の岡邨洋委員長、沖縄から元米軍基地労働者の水島満久さんも駆けつけ、鈴木たつお候補の応援演説に立った。無実の政治犯・星野文昭さんのおつれあい、暁子さんも星野再審弁護団長である鈴木候補への支持を呼びかけた。(M)
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