八王子西郵便局 入社1年目で首切り JP資本に怒りのこぶし
3月31日正午、JP八王子西郵便局玄関口前に陣取った郵政非正規ユニオン、合同労組八王子、そして都内の各ユニオンの20人の仲間たちは、一斉に「不当解雇を撤回しろ!」「ブラック企業日本郵便を許さないぞ!」とシュプレヒコールを上げ、局前抗議行動を開始しました。
入社1年目の未来ある青年労働者の解雇に対して、当該を先頭に各ユニオンの仲間たちは次々にマイクを握り、烈火のように怒りをたたきつけました。
当局は警察に頼んでパトカーを要請、自らは悪事におびえて局内に閉じこもり、窓のカーテンからこっそりのぞいている始末です。配達から次々と帰ってくる労働者たちから声援が寄せられました。郵便局に来たお客や、近所の住民たちからも「なんてひどい局なんだ」「頑張ってください」と激励の声が寄せられました。
3月24日、八王子西郵便局当局は1カ月前予告もなく、入社1年目の青年労働者を突然解雇しました。一片の「解雇辞令」のみで解雇予告手当もありません。
彼は再三にわたって「説明してください」と食い下がったにもかかわらず、当局は説明すらしません。それどころか勝手にロッカーを開けて私物を取り出し、会議室で制服を着替えさせて「帰ってください。警察を呼びますよ」とまで言ってきたのです。こんなデタラメな解雇を許せるか!
八王子西局は、昨年末から連日常軌を逸したパワハラ=退職強要を繰り返してきました。「お前はパラサイトだ」「お前を辞めさせる」などという人格を否定するような暴言。さらには「お前は病気だ」と決めつけ、産業医に受診させて無理やり「精神病」にすることを狙った「業務命令」まで……。これはブラック企業が労働者を退職に追い込む常套(じょうとう)手段です。断じて許せません!
今回の解雇は、退職強要をはね返して青年労働者が決起したことに追い詰められて、日本郵便本社が強行したものです。闘う青年労働者の前にはパワハラやいじめなど無力です。解雇予告もできない中に、敵の弱点があります。たった一人の労働者がJP資本を脅かす存在となったのです。
JP資本は「郵政グループビジョン2021」を打ち出し、郵便事業で利益を上げることを放棄し、簡保・郵貯の金融で利益を上げようとしています。八王子西局の管理職は朝礼で「数字が人格です」と放言しました。つまり営業成績が人格を決める――成績の上がらない労働者は人間じゃないと言っているのです。これこそ新自由主義の本性です。
八王子西局での解雇は、西局だけの問題ではありません。総ブラック企業化した日帝・ブルジョアジーの労務支配をひっくり返す闘いです。だから絶対に負けられない闘いです。解雇撤回をかちとるまで断固として闘います。(合同労組八王子 S)
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