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一坪共有地裁判 成田空港の反人民性を追及

20141029a-1.JPG 10月23日、千葉地裁民事第5部(松並重雄裁判長)で鈴木さん一坪共有地裁判の弁論が開かれ、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援の労働者・学生は、一坪共有地強奪攻撃への怒りを燃やして闘った。
 鈴木幸司さん、いとさん夫妻が共有する駒井野の一坪共有地について、千葉県は2006年に明け渡しを求める訴訟を起こした。そこに「成田国際物流複合基地」を造るために、県が土地を造成・整備してNAAに譲渡するというのだ。だが今日すでにこんな仰々しい計画は破綻し、結局「債務130億円が残る」ことが新聞で報道され、土地強奪の口実さえ消滅しかかっているというのが現状だ。
 反対同盟顧問弁護団は今回、40ページを超す準備書面32を提出し、成田空港の反人民性、農地を奪っての暴力的建設過程、国際空港としての衰退と没落のありさま、「公共性」を騙(かた)っての周辺住民の生活への圧迫と破壊の現状を、全面的に論じた。

 さらに売買契約書、建設計画書などの文書提出について、県が「NAAの企業秘密情報が含まれる」と言って拒否していることに対して、真っ向から反論する意見書を提出した。特に全面的価格倍賞方式(金を支払って手放す意思のない人から共有物を奪う)による土地強奪のもくろみを弾劾し、そうした例外的強制的方法を用いるための「特段の事情」の有無の判断には、文書提出は不可欠だと強く迫った。
 次回期日を2月12日として閉廷した。
 千葉県弁護士会館で開かれた報告集会では活発な質疑応答が交わされた。巨大開発計画が破綻してなお土地強奪攻撃を続ける敵の矛盾を突きまくり、さらに攻勢的に闘うことが確認された。(TN)

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