9・13国会前、戦争法絶対阻止の決意みなぎる
9月13日、「戦争法案の参院採決絶対阻止!」の国会大行動が、全学連と全国労働組合交流センターの呼びかけにより闘われた。3千人が結集し、国会正門前の行動に続き、日比谷公園から銀座へのデモを闘った。全国の職場・地域・キャンパスから労働者、学生、老若男女が結集し、さらに1千人を超える人びとが国会前や街頭でのビラを見て駆けつけた。
参院での採決を何が何でも絶対に阻止しなければならないという強い思いと決意にあふれる人びとがさらに団結を固め、その中軸に全学連と階級的労働運動が立ち、1千万人の怒りと本格的に結合を開始する闘争として打ち抜かれた。
■労働者のゼネストで戦争を止めようと呼びかけ
午後1時30分から国会正門前で前段集会が始まった。労働組合旗やのぼり旗、学生自治会旗が国会前を埋めつくし、全国の学生自治会執行部などが次々と闘いの決意を述べ、集会の熱気が高まった。
午後2時、全学連の坂野陽平書記長の司会で本集会が開始された。全国労組交流センターを代表して、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸分会書記長が開会あいさつを行った。吉本さんは改悪労働者派遣法の11日の衆院可決・成立を弾劾し「ストライキをやって労働者の力を見せつけよう」と訴えた。
続いて全学連の斎藤郁真委員長が、「全学連はこの社会の次の道筋を示すため、こういう闘いができると示すため、安倍政権打倒のストライキにうって出ます!」と決意を表した。
許すな改憲!大行動代表呼びかけ人の鈴木達夫弁護士は、「戦後に生きてきた人びとが自らの価値観や人生史をかけ、若者が自分たちの未来をかけて決起している。これをどのように力にするのか。労働者のストライキ、ゼネストだ」と結んだ。
とめよう戦争への道!百万人署名運動の西川重則事務局長は、「労働組合と手を結び国際連帯で闘おう」と力をこめた。
とどまることなく参加者は増え続け、車道を挟んだ対岸の歩道からも多くの人びとが発言に聴き入り、拍手を送った。
国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)の田中康宏委員長が発言に立った。動労千葉は40人もの組合員が国会闘争に結集した。「戦争だけは二度とやらせてはならない。私は戦争をする政府を頭にいただく労働者ではなく、戦争を止める労働者になりたい」との田中委員長の決意は全参加者の思いをひとつにした。そして、「国鉄分割・民営化以来、労働者の権利、雇用、教育、年金など生きていくすべてがゴミとされ、『掃除』されてきた。労働者は非正規に突き落とされ、未来を奪われた。その行き着いた先が戦争の現実だ。労働運動はこれに立ち向かう」「動労千葉は外注化と戦争法に反対してストライキに立ちます。明日からの国会闘争にもっと怒りの声を集めよう」と呼びかけた。動労千葉青年部・木科雄作さんは、職場でいやなことにノーと言えない現実と戦争は一つの問題だと訴え、職場から闘う決意を述べた。
国鉄水戸動力車労働組合(動労水戸)の高野安雄副委員長、會澤憲一組合員が「動労総連合を全国に建設して多くの人たちが結集できる軸となり、ゼネストで戦争を止める」と確信にあふれて訴えた。9月12日に組合員全員がストライキに決起した動労連帯高崎の組合員、動労西日本の山田和広書記長、動労総連合・新潟の星野文男委員長、9月10日に結成された動労福島の橋本光一委員長が次々と発言した。
全学連から、沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長、京都大学同学会の作部羊平委員長が、戦争反対で大学ストに立つとはつらつと表明し、盛んな拍手が起こった。
動労千葉国際連帯委員会の山本弘行事務局長は、11~12月、第3次ゼネストに立つ韓国・民主労総との連帯を訴えた。さらに、東京武蔵野病院・精研労組青年部の赤羽進彦書記長に続き、3・11反原発福島行動実行委員会の椎名千恵子さんが、「安倍政権は命の敵、全人民の敵です。私たちは戦争をするために生まれたんじゃない、戦争をするために育てたんじゃない。命を軸にした社会へと変えましょう」と呼びかけ、婦人民主クラブ全国協議会の鶴田ひさ子事務局長がアピールに立った。
三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さんは、「三里塚闘争は来年で50周年を迎える。1966年以来、軍事空港建設と対決してきた。第3滑走路計画は軍事転用が目的だ。反戦・反基地・反権力のとりでとして先頭で闘う」と不屈の決意を表した。
最後に、憲法と人権の日弁連をめざす会代表の高山俊吉弁護士が集会をまとめ、参加者は霞が関一帯にシュプレヒコールをとどろかせた。
■闘う労働組合と学生自治会を先頭に銀座デモ
その後、国会前から日比谷公園霞門に移り、戦争法採決絶対阻止の決意をみなぎらせてデモに出た。デモは太鼓隊と全学連、動労千葉・動労水戸―動労総連合を先頭に、闘う労働組合の旗をたなびかせて「戦争法案絶対反対、国を守るな命を守れ、ストライキで戦争止めよう、若者を戦場に送るな」とコールで訴えた。銀座を通り、東京駅手前まで進むデモに沿道から多くの人びとが拍手や手を振って応えた。
13日の国会大行動の大高揚は、ただちに14日以降の国会闘争の爆発へと引き継がれた。戦争法を絶対阻止し安倍政権を倒そう。(W)
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