星野全国集会 〝全証拠を開示せよ!〟 東京高裁・高検へ怒りのデモ
9・6徳島刑務所デモと続く11月闘争の映像に会場が興奮に包まれる中、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の狩野満男さん(共同代表)が開会を宣言した。「今年星野絵画展が全国57カ所で開かれ、来場者は1万人に達した。100万人を獲得する道筋がついた。労働運動と救援運動が基軸となって獄壁を大きく削り取っている。今が星野さんを取り戻す絶好のチャンスだ」と呼びかけた。
星野暁子さんが、文昭さんからのメッセージを読み上げ、「今こそ星野解放の扉を開こう」とアピールした。
再審弁護団の6人の弁護士が登壇し、それぞれの担当分野から再審闘争の現局面を明らかにした。岩井信主任弁護人は、「証拠開示を迫る3者協議の開催が第2次再審請求の異議審における最大の攻防になっている」と強調した。鈴木達夫弁護団長は、「私は7月の参議院選挙を闘う。星野さんを奪還する大きな力になり得ると確信している」と発言した。
再審連絡会議事務局の金山克巳さんが基調報告を行い、戦争か革命かの大激動情勢を踏まえ、「星野さんを取り戻す闘いは、戦争と新自由主義を打ち破る全世界の闘いとひとつだ」と力説した。2016年の飛躍をかけた新方針として、①『星野新聞』の発行、②2・19徳島刑務所申し入れ行動を突破口とした対刑務所闘争、③東京高裁を追い詰め、11人の民間目撃者の供述調書を始めとする全証拠を開示させ、再審闘争を推し進めること、④絵画展を全国で開き、47都道府県に星野救援会を組織すること、⑤鈴木弁護団長とともに7月参院選を闘うこと――の5点を提起した。満場の拍手がこの提起を確認した。
集会後半は、沖縄からの特別報告で始まった。沖縄万人(ウマンチュ)の力で星野さんを取り戻す会の和田邦子さんが、辺野古をめぐる連日の攻防の中、労働者に星野闘争への共感が広がっていると報告。奥深山さんの免訴を実現する会の大塚正之さんが免訴申し立て以来、23年ぶりの裁判所の動向を報告し、星野闘争と一体で闘う決意を述べた。
「共に闘う決意」として全国労組交流センターの辻川慎一代表(動労水戸)と全学連の斎藤郁真委員長、婦人民主クラブ全国協議会の三浦正子代表、革共同の鎌田雅志同志、さらに動労千葉の田中康宏委員長が次々と発言。鎌田同志は、「迫りくる戦争を前に革命の炎を燃やし、2016年星野同志奪還に踏み出す。全国の怒りを徹底的に引き出すことが鍵だ」と先頭に立つ決意を語った。
2・19徳島行動への結集を戸村裕実さん(共同代表)が提起し、今年新たに救援会を結成した愛知、高知、香川を代表して、愛知の会から労組を中心に取り組んだ絵画展が救援会に結実したことが報告された。さらに全国の救援会が登壇し、徳島と杉並から闘争報告と決意が語られた。
家族の訴えが続いた。暁子さんは、徳島刑務所への抗議とともに「今年は千枚の年賀状が目標」と年賀状を送ることを呼びかけた。
新方針を全力で闘うことを盛り込んだ集会決議を全会一致で確認し、沖縄の平良修さん(共同代表)が、「沖縄と日本政府は厳しい対決状態にある。沖縄は星野さんのためにも勝たねばなりません。今、心の通った、魂が抱き合うような結束が必要です」と訴えた。
最後に全員で「ソリダリティ」を合唱し、直ちに首相官邸から東京高裁、東京高検を直撃するデモに出た。「フリーホシノ」の黄色ののぼりを先頭に「星野さんは無実だ!」「全証拠を開示しろ!」のシュプレヒコールが響きわたった。
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