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12・5福井 もんじゅ闘争に1200人 労働組合の闘いで廃炉へ

20151211a-1.JPG 12月5日、福井市内で「15もんじゅを廃炉へ!全国集会」と「高浜原発3・4号機の再稼働を本気で止める!全国集会」がジョイント形式で開催され、1200人の労働者や市民が集まった。
 前半の屋内集会で行われた「核燃料サイクルの是非を問う!」と題する対談では、原子力規制委員会が高速増殖炉「もんじゅ」の運転主体の変更勧告を日本原子力研究開発機構に突きつけたことは核燃サイクルの見直しのチャンスだと指摘された。

 後半の高浜原発再稼働に反対する屋外集会では、現地で闘う小浜市明通寺住職の中嶌哲演氏らが草の根の共同運動、高浜原発再稼働を阻止する闘いを呼びかけた。福島や青森など全国の発言を受けた後、集会宣言を採択して福井市内デモに打って出た。
 今回、福井県警は右翼警備を口実に400人もの機動隊を投入した。これ自体が来年のサミットを見越した「対テロ警備」シフトそのものであった。こうした権力や右翼の妨害をはねのけて労組交流センターとNAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)は勝利的にデモを貫徹し、闘争全体を元気良く牽引(けんいん)し闘い抜いた。
 今回の集会はもんじゅが95年のナトリウム漏れ事故を起こしてちょうど20年を迎える節目の闘いだ。あの事故以来、炉内中継装置の落下事故や1万件を超える点検漏れ、監視カメラの故障など、デタラメな管理の実態が明らかになってきた。
 しかし、第3次世界大戦の超切迫情勢の中で、核武装への道を突き進むしかない日帝は、どんな破産的事態になろうとも原発再稼働と核燃サイクルを堅持しなければならない。3・11福島原発事故以来湧き上がる労働者の怒りとの激突はこれからさらに深まる。さらには米英仏ロシアによるシリア空爆は核戦争の時代を引き寄せ、原発と戦争の一体性を日々明らかにしている。
 会場には自治労と教組を中心に関西・北信越から参加した多くの労働組合の旗が林立した。私たちは『前進』やビラを配布し署名を集め、たくさんの労働者と合流した。「韓国・民主労総のようにゼネストを闘い戦争を止めよう。労働組合の闘いで原発をなくそう」という訴えは「裁判長、頑張ろう」といったお願い運動を吹き飛ばし、労働者の闘いこそ社会を変えるのだと労働者の心に響いた。
 高浜原発の再稼働が切迫する地元舞鶴の労働者も組合旗を掲げ決起し、伊方原発再稼働と闘う愛媛県職とともに再稼働阻止を職場で闘う決意を語った。動労水戸の被曝労働拒否の闘いや、動労千葉が闘ってきた外注化阻止・非正規職撤廃の闘いの路線こそが勝利する展望を示している。動労総連合を全国に建設し、原発再稼働を阻止し、福島圧殺を許さず、もんじゅの廃炉まで闘おう。(NAZEN北陸)

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