国際連帯で戦争とめる 12・8真珠湾74周年杉並集会 山本弘行さん、西川重則さんが講演
12月8日、東京都杉並区のセシオン杉並で「真珠湾74周年、記憶の継承―国際連帯の今」集会が、戦後50年を問う8・15労働者市民のつどい実行委員会の主催で行われ、30人が集まった。(写真)
会場では11・14訪韓闘争のDVDが上映され参加者は韓国・民主労総の闘いに胸を熱くした。元杉並区議で東京西部ユニオンの北島邦彦副委員長の司会で集会が始まり、実行委員会を代表して葉山岳夫弁護士が「米韓の『作戦計画5015』と安倍政権の戦争法の施行で、来年の朝鮮戦争の開戦は十分にありうる。絶対に阻止しなければなりません」とあいさつ。
動労千葉国際連帯委員会の山本弘行さんが「国際連帯の今」と題して講演を行った。まずゼネストを闘う民主労総へ世界中の労働組合から連帯メッセージが送られていることを紹介した。
そして「アメリカでは公設学校の民営化攻撃、韓国でもサービス産業発展基本法の名のもとに、医療、教育、自治体業務の民営化攻撃がかけられている」と米韓の労働者の闘いを報告。国際連帯が韓国、アメリカからドイツ、トルコ、フィリピン、中国にまで及んでいることを紹介し、「全体を貫いているのが民営化、外注化、非正規職化阻止の闘い。世界の帝国主義者たちは社会の有機的な結合を分断し、劣悪な労働条件にたたきこんで、ついには侵略戦争につっこんでいる」「日韓米と中国の労働者が団結すれば東アジアでの戦争なんか不可能だ」と語気を強めた。
続いて、平和遺族会全国連絡会代表の西川重則さんが「戦争を止める力について」と題して講演を行った。最初に16年間続けてきた国会傍聴の活動を紹介し、9月の安保法制強行採決に怒りを表明した。そして「戦争で私の兄を殺したのは天皇だ。なぜ天皇の責任を追及しないんだとずっと思ってきた」と自分の原点を明らかにした。
憲法の心を個の「尊厳」の尊重にあると説き、安倍政権と自民党改憲草案を痛烈に批判した。そして「労働者と市民が国境を越えたともなる闘いを」と訴えた。
会場からの発言で、東京武蔵野病院・精研労組青年部長が訪韓闘争に参加した感想を「10万人の決起も、現場の小さい闘いが土台になっている。日本でも韓国と同じ闘いができることをつかんだ」と述べた。裁判員制度はいらない!全国運動の森川文人弁護士が「11月の裁判員制度反対のデモでは沿道からの支持が多かった。今がチャンス」と報告した。動労千葉の繁沢敬一副委員長が「戦争反対と国際連帯は同じ闘い。動労千葉は国鉄分割・民営化に反対して闘い、これを土台にしていま外注化反対を闘っています。なんとしても組織拡大をなしとげる」と決意を語った。
最後に、許すな改憲!大行動代表の鈴木達夫弁護士が、2016年の闘いに向けて「国際連帯と自分の国の政府を倒すんだという考え方をもっと広めよう」と提起し集会をしめくくった。
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