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鈴コン分会 第2次闘争へ決起集会 60歳解雇阻止し緒戦の勝利

20160414a-1.JPG 4月10日、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会闘争支援・連帯共闘会議の鈴コン第2次闘争決起集会は闘魂みなぎる場となった。会場は鈴コン工場の直近の東京都板橋区の舟渡ホール。合同・一般労組全国協議会を始め、東京・関東の仲間80人が駆けつけた。集会に先立つ鈴コン分会臨時大会では、分会はあらためて団結を固めた。
 数日前には、佐藤重夫組合員の「60歳定年・解雇」をうち破り、雇用継続をもぎ取った。”60歳で解雇。賃下げをのむなら再雇用”という組合つぶしを狙った解雇策動を粉砕し、「鈴コン第2次闘争」の緒戦の勝利を引っさげての集会だ。

 この解雇阻止・雇用継続は、動労千葉のCTSでの就業規則4月改悪阻止の画期的地平のもとで、その意義が浮かび上がった。鈴コン職場では、1年半前に分会3役の解雇撤回・職場復帰の大勝利を実現した。追い詰められた資本は、3人が職場復帰する直前に就業規則を改悪し、定年のない3カ月契約の有期雇用労働者に対して、労働契約法の5年無期転換とセットで「60歳定年・選別再雇用・65歳雇い止め」を導入してきた。
故田口組合員解雇撤回貫き
 これは一般的改悪ではなく、鈴コン分会結成以来の原点である故田口守組合員の解雇撤回闘争を破壊する不当労働行為である。分会は昨年8月の東京都労働委員会で、故田口組合員への60歳雇い止め解雇は組合に対する支配介入の不当労働行為であるとする勝利命令をかちとった。だが新就業規則はこの命令を無視している。その就業規則を佐藤組合員に適用するなど不当労働行為の上塗りだ。断じて許せない。
 JR採用差別事件の昨年6・30最高裁決定と今春闘でのCTS(千葉鉄道サービス)就業規則改悪阻止の国鉄闘争とぴったり重なる。個別鈴木資本を超えた攻撃だ。職場全体の怒りと結ぶという点もしかりだ。鈴コンでは就業規則改悪の果てに65歳解雇後、偽装「個人請負」まで始めたことへの怒りが充満し、会社の御用団体SJK(鈴木コンクリート工業従業員の会)を実質突き崩したことが緒戦の勝利となったのだ。
団結固め職場支配権奪還へ
 共闘会議の吉本伸幸事務局長は基調報告で「緒戦の勝利を出発点に亡くなった田口組合員解雇撤回を貫徹し、職場支配権奪還、合同・一般労組全国協の組織拡大をやりきる。2千万非正規労働者の『3年・5年』で使い捨て、全労働者への『労働の破壊』に対して国鉄闘争と一体で大反撃し、7月選挙に決起しよう」と第2次闘争突入へ熱烈な戦闘宣言を発した。
 共闘会議呼びかけ人代表の花輪不二男さんは「第1ステージ勝利に続き、命ある限りともに闘う。これからも皆さんよろしく」と主催者あいさつ。
 連帯のあいさつは、動労千葉の長田敏之執行委員、動労水戸の辻川慎一副委員長、全学連の二川光君。長田さんは「CTS闘争は、外注化強行に対して闘い続けてつかんだまったく新たな闘いです。これは鈴コン闘争から学んだ」と述べ、辻川さんは「鈴コン分会、全国協が資本と真っ向対決して職場拠点をつくる闘いは、動労総連合・東京建設と完全にひとつ。固く団結して闘う」と語った。二川君は「弾圧粉砕への支援連帯に感謝します。鈴コン闘争は絶対に勝てる。ゼネストが希望です」と訴えた。共闘会議呼びかけ人からは、ス労自主の山川博康副委員長、精研労組の諸永政廣委員長が続いた。
 集会は終始感動的だった。鈴コン分会組合員は一人ひとりが温かく、誇り高く決意を明らかにした。「解雇や賃下げ以上に、仲間を裏切らせる会社が許せないと闘ってきた」「御用団体SJKはほとんど終わりだ。会社も傾いている。その時は俺たちが代わりに職場を握ればよい」と明るい。
 ともに闘う仲間からの発言も圧巻だった。小竹運輸グループ労組、群馬合同労組、さいたまユニオン・大石運輸分会、東京東部ユニオン・吉崎製作所分会、郵政非正規ユニオンの青年、精研労組、西部ユニオンの北島邦彦副委員長、全国労組交流センターの飯田英貴事務局長が登壇した。東京・首都圏で「労働の奪還」の闘いを体現し、少数でも資本を圧倒する職場の闘いは、かつてなく新たな決起をつくっている。
 最後に臨時大会で選出された鈴木善弘新分会長が「3代目分会長です。悪い『鈴木』をやっつけます。今度はデモもやろう」と宣言、元気よく団結ガンバローで締めくくった。(東京西部ユニオン・本崎敏文)

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