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外登法・入管法と民族差別を撃つ全国交流集会 朝鮮侵略戦争を絶対阻む 〝団結しひとつの敵と闘う〟 民族・国籍を超え450人

在日一世の決起に応えて
20160428c-1.JPG 4月24日、「朝鮮侵略戦争絶対阻止!」をメインスローガンに掲げた第27回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国交流集会(同全国実行委主催)が川崎市産業振興会館ホールで開かれた。韓国から民主労総ソウル本部の同志たちを迎え、在日・滞日外国人労働者をはじめ450人が集まり、労働者の国際連帯で戦争を止めようと誓い合った。
 開会あいさつに立った地元川崎の上田豊さんが、昨秋、川崎で在日朝鮮人一世60人が戦争法反対デモを闘ったことを報告し、「朝鮮侵略戦争の切迫に対する根底的決起であり、この自己解放的な在日の決起に、川崎での闘う労組拠点・地域拠点建設で応える」と語った。

 実行委員会を代表して牛久入管収容所問題を考える会の田中喜美子さんが基調報告に立った。「80年代の指紋押捺拒否闘争を引き継ぐ在日人民との共同闘争として90年に始まった全国交流集会は、『打ち破ろう分断!取り戻そう団結!』『民族・国籍・国境を越えて世界の労働者は団結しよう!』を掲げ、新自由主義と闘う集会へと転換・発展してきました」と語った上で、熊本大震災被災地救援を訴えた。さらに「4月13日、韓国ではパククネ政権に労働者人民の審判が下った。これは民主労総がゼネスト民衆総決起でかちとった勝利です。次は日本の私たちの番です。鈴木たつお弁護士とともに1000万人の怒りと結合する7月選挙戦を全力で闘いましょう」と訴えた。
 そして、全国実運動の3本の柱として、①労働者の国際連帯で戦争を阻止しよう、②非正規職撤廃、派遣法廃止、生きるために団結しよう、③在日・滞日外国人労働者と合同労組・ユニオンで団結して闘おうと、行動方針を提起した。
 続いて「在日韓国人『スパイ』ねつ造事件の再審無罪とパククネ政権」と題する講演。韓国での民主化運動の成果である再審無罪の現況と課題について、東京東部の姜宇奎(カンウギュ)さんの再審無罪までの経過などを踏まえて解き明かされた。青年労働者が地方自治破壊が熊本大震災の被害を拡大していると怒りのカンパアピール。
 後半は、クルドの子どもたちの演劇で始まった。難民認定されず、仮放免で暮らす親たちとともにこれからどう生きるのか、選択は子どもたちにも迫られる。「将来の夢は学校の先生です」「サッカー選手です」……この夢を実現できる社会が求められている。
 難民・仮放免者を活きさせろ!――牛久の会の活動報告に続き、民主化闘争を闘うビルマ、ウガンダからアピール。
 ゼネストを闘う民主労総から全国鉄道労組ソウル地方本部ソウル情報通信支部のキムファニョン前支部長が、民主労総ソウル本部のイジュノ組織局長とともに立った。キムファニョンさんは、鉄道民営化阻止を闘った23日間のストライキ(13年12月)を振り返り、さらに「青年の熱い心で未来を語り、同行の道をともに行こう」と呼びかけた。(発言要旨別掲)
日本でゼネストに立とう
 合同・一般労組全国協傘下の湘北合同労組、茨城県地域連帯労組、ちば合同労組、さいたまユニオンで闘うブラジル、イラン、韓国、マリ、中国、バングラデシュなどの外国人組合員が次々と発言に立ち、「労働組合に入って一緒に闘いましょう」と呼びかけた。
 闘う日本の労働者から動労水戸の石井真一委員長と動労千葉の田中康宏委員長が立った。
 石井委員長は、鉄道労組と交流し、韓国の鉄道民営化も日本と同じだと確信したと語り、「福島原発事故はまったく収束していない。常磐線全線開通攻撃と徹底的に闘っていく」と力強く語った。
 田中委員長は、「民主労総に連帯し、日本でゼネストをつくり上げよう。戦争反対の声と、職場での労働運動の炎が結合した時、戦争を止め、民族差別を打ち破って、全世界の労働者が団結した誇り高い存在として登場する。その歴史を今日から始めましょう!」
 斎藤郁真全学連委員長の音頭で団結ガンバロー! インターナショナルを斉唱した。
 集会では「日本軍『慰安婦』問題での日韓合意を徹底弾劾し、新たな朝鮮戦争を阻止します!」が決議され、星野文昭同志の獄中メッセージも紹介された。

民営化を許さない 民主労総全国鉄道労組ソウル地方本部ソウル情報通信支部 キムファニョンさん

20160428c-2.JPG 最初に熊本地震で多くの人命と財産被害が発生したことに対して深い哀悼と慰労を贈ります。
 117年の歴史を持っている韓国鉄道は、2005年鉄道庁から鉄道公社に転換され、構造調整と民営化の風が吹くようになりました。09年鉄道労働者は5115人の定員削減をすることになります。鉄道労働者たちは、政府とマスコミから負債公企業だの、放漫経営だのと汚名を聞くばかりではなく、深刻な人員不足で列車監視者もいない線路での仕事で無残にも命を失う惨事が繰り返されています。
 2013年、鉄道労働者たちは零下20度の寒気の中で23日間のストライキを闘いました。
 多数の国民が、スソ発KTXは鉄道民営化であり、公共性を破壊するものだ闘う鉄道労働者に喜んで手を差し伸べてくれました。公共鉄道、国民の鉄道を守ろうとした十余年間の鉄道労働者の犠牲と努力が結実した瞬間でした
 現在鉄道解雇者は103人にもなります。
 1月22日パククネ政府は労働者の生存権を脅かす労働指針を発表しました。低成果者を意のままに切ることができる「公正人事指針」と使用者の意のままに賃金を削減し、不利益変更が可能な「就業規則指針」です。政府の労働改悪がこれで終わりではないことを、民営化をとおして外国資本と財閥に明け渡そうという黒い本音を、鉄道労働者は知っています。
 最後に思い出す言葉があります。同行――同行は同じ方向に行くことではなく同じ心で行くことだと言います。また、青年は未来を語り、中年は現在を語り、老年は往年を語ると言います。私たち皆が手を取って青年の熱い心で未来を語り、同行の道をともに行けたらと思います。

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