相模原で討論集会 13日には車椅子を連ねデモ
10月16日、神奈川湘北地区では、「津久井やまゆり園事件」弾劾!民営化・非正規職化と闘って共に生きる社会をつくろう、始まる前に戦争とめよう!討論集会を開催した。これに先立ち、13日には地元障害者団体と婦民全国協・相模原支部が呼びかける「第11回・どんな障害があってもあたりまえに生きたいアピール行動」が行われ、20台にのぼる車いすをつらね、70人が相模原市役所までのデモを行った。動労千葉からも参加を得た。
今年7月のやまゆり園事件は、戦争と民営化・外注化の安倍政権下、「命よりカネ」の社会が加速される中起こされた許すことの出来ない障害者殺傷事件だ。地元地区として、この問題と真正面から向き合い、障害者グループも一緒に実行委員会を重ねて集会を準備した。
集会は韓国民主労総の9月の闘いのDVD上映から始まり、やまゆり園事件を起こした社会―戦争と民営化・外注化、非正規職化と闘おうという問題提起を湘北合同労組委員長が行った。討論は障害者作業所の障害当事者、婦民相模原支部、湘北合同労組、病院労組、交流センター湘北ブロックと続き、グループ討論も経て、11月労働者集会へもっと多くの仲間を組織して集まろう。韓国ソウルへも行こう!となった。
障害者からは「深く考えれば考えるほどやまゆり園事件は許しがたい。腹が立つ。法律もどんどん変わり、これからの社会どうなっていくのか不安がある。若い世代にこんな社会を残すのか考えずにはいられない。労働者は、労働組合つくって国民の生活守っていくべきでないか? これからも生きている限り協力して頑張ろう」「戦争の足音が近づいている。障害者と健常者が協力し合いながら進んでいかないといけない。学習会の講師に来てほしい」「11月集会にも参加してきた。今年も参加する」などと積極的な発言がされた。
病院労組委員長は「差別をまき散らし、労働者同士を殺し合わせるような奴らがのうのうとしているのはもう戦争が始まっている状態だ。やまゆり園事件を通して、あんな事件を起こす人物をつくらないために本気で闘う労組をつくろうと思った。障害者は家族だ。本気で団結しよう」と呼びかけた。婦民からは「人間が生きていくのに必要な働きかけすべてが労働。この労働が資本家のもうけをつくり出すものとして切り縮められている。その全部を取り戻していくこと。障害者、高齢者、子どもすべてが権力・資本に生きさせろ! と迫っていく。その核に労働組合がすわることではないか。韓国のゼネストが証明している。11.6に行こう」と訴えた。
神奈川労組交流センター湘北ブロックのメンバーは「やまゆり園事件以降70の職場・分会を訪ね話した。安倍―石原などの支配者の優生思想が問題だとか、障害児と健常児を分ける教育が問題なのではなど多くの真剣な意見が出され、11月集会のチラシを職場に貼ってくれるところもあった。自分も障害を持っている。職場でいじめられた。仕事が出来ないとしわ寄せが来るということでだ。結局一握りの資本家しかいい思いをしていない。社会を変える以外ない」と訴えた。
合同労組からは「やまゆり園事件をきっかけにすべてを挽回するチャンスにしよう。民営化・外注化と闘って、命よりカネの職場を変えていこう」「韓国鉄道労組の子どもが、はじめはストでお父さんが弾圧されるのではと心配したが、セウオル号事件のことを知ってから、お父さんのことを誇らしく思ったという。こんな闘いがしたい」と続いた。「社会を変えたい。この社会を変えるのは私たち自身だ! 国際連帯で戦争とめよう! 11月集会に集まろう」と討論は進んだ。
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