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横須賀で海上抗議行動 派遣予定の「たかなみ」に肉薄

12月28日(土)、神奈川県横須賀市でヨコスカ平和船団主催で行われた、海上自衛隊の「たかなみ」(110

中東へ派遣予定の「たかなみ」(右後方)に抗議するヨコスカ平和船団の海上デモ(12月28日 神奈川県横須賀市)

番)の中東派兵に抗議する海上デモに参加しました。
12月27日、安倍政権は自衛隊の中東派兵を閣議決定しました。ソマリア沖アデン湾で海賊対処活動にあたるP3C哨戒機2機のうち1機を活用し、今年1月下旬に情報収集活動を始めるとともに、ヘリコプター搭載可能な護衛艦「たかなみ」(110番艦)を2月上旬に出港させ、2月下旬に現地に到着させようとしています。期間は1年という長期間。規模は260人程度で、政府は関連費用として2020年度予算案に燃料費など約47億円を計上しました。
アメリカ軍は1月3日、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官をイラクの首都バグダッドで殺害しました。さらにイラクで空爆も行っています。中東を火点とした第3次世界戦争すら引き起こされかねません。安倍政権の今回の自衛隊の中東派兵は、この戦争に参戦・加担し、戦争の危機すら利用して9条改憲へと突き進もうとする絶対に認められない政策です。
 そもそも、防衛大臣の判断だけで実施できる防衛省設置法の「調査・研究」を根拠としながら、「武力行使」の危険が想定されています。閣議決定では、攻撃を受けた場合は「海上警備行動」に切り替えることを決定しています。当然、戦闘になった場合は「存立危機事態」とみなし、本格的な武力行使や追跡派兵に踏み切るというのです。
また閣議決定では、アメリカが主導している「有志連合」に参加しない独自の取り組みとしながら、「諸外国等と必要な意思疎通や連携を行う」とし、連絡員をバーレーンの米司令部に派遣します。これは、明らかに「有志連合」との共同行動です。そして、中東地域を責任地域とし、バーレーンに司令部を置くアメリカ第5艦隊の任務を、海上自衛隊が恒常的に担う第1歩になります。
すでに自衛隊は、19年10月から11月に行われた「国際海上訓練」に参加し、ペルシャ湾内のバーレーンで機雷掃海と臨検の訓練を行い、掃海母艦「ぶんご」(464番)と掃海艇「たかしま」(603番)が、各国の艦艇と艦隊航行訓練を行っています。今回の閣議決定でも、「海上警備行動」は「保護対象船舶が日本籍船か外国籍船かの別、…個別具体的な状況に応じて対応」と曖昧な決定で、「集団的自衛権」に踏み込む可能性を残しています。
中東情勢と日本は無縁どころか、戦争当時国になろうとしています。アメリカの中東侵略、日米軍事一体化に対して、全世界の仲間とともに全国で行動を起こしていきましょう。
(改憲・戦争阻止!大行進神奈川 品川孝司)

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