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資本に感染対策要求 セブン 関連ユニオンは闘う

3月8日、セブンイレブン山梨上石森店(山梨市)に勤務する労働者が、新型コロナウイルスに感染したと発表された。
大阪のライブハウスに行った後、2月24日、27日にセブンイレブンに勤務。2月28日に発熱などの症状が出たにもかかわらず、3月1日の20時〜24時、3月2日の19時〜21時、3月4日の19時〜21時にセブンイレブンで労働していた。3月5日にウイルス検査を実施した後、同日の19時〜21時にもセブンイレブンに勤務していたという。3月6日に検査の陽性が確認された。
 風邪でも休めず
セブンイレブン資本は「コロナ対策」として従業員のマスクの着用、手洗いの励行など、中華まん、おでんなどを扱うコンビニでは当然である注意喚起しかしてこなかった。マスクは注文しても納品されず、現在もお客様には販売せず、最低ロットの納品分を従業員で使いまわす状況であった。
コンビニ関連ユニオンは3月4日に「コロナウイルス対策に関するコンビニ関連ユニオンの要求」として、①店舗オーナー、従業員、関連企業従業員の検査受診機会の充分な保障、②不足しているマスクや消毒用アルコール商品の店舗への供給を各社本部は総力をあげて行うこと、③感染や感染対策にともなう臨時休業の裁量権をオーナーや関連事業者に認めることなどを要求した。また、7日にはコンビニオーナーさんに対する訴えとして「臨時休業は独立した自営業者の裁量でできます。コロナ感染拡大が止まらないなか、イザというときの準備を」と訴えていた。
報道によれば、感染した労働者は、60代のダブルジョブで働かなければ生活が成り立たない労働者で、「本業があり言いづらかった」という。風邪をひいても休めない、風邪を隠してでも働いて賃金を得るしかなかった。これがコンビニで働く労働者の実態である。
安全衛生確立を
しかし、セブン資本はマスコミ対策に奔走し、保健所の指導により感染店のまわりのお店も一斉に休業させられたが、そもそも店舗には体温検査の指導もしていなかった。24時間営業が強制されるなかで、風邪気味とわかっていてもシフトに入れとオーナーが指示し、それを断れない現実があるのに、セブン資本は感染した労働者が悪いかのような扱い方だ。お店の休業補償はいったいどうなるのか、従業員の賃金はどうなるのか――現在なんの保障の話も出ていないばかりか、当該感染者の状況を心配するかけらもなく、当該感染者を批判する立場に立つ腐りきった資本である。
24時間365日義務化反対、コロナウイルスをきっかけとした労働者の解雇を絶対許さず、コンビニ関連ユニオンは労働者の安全衛生の確立をさらに要求し、コロナウイルス対策を労働者の団結で命を守る行動を呼びかけていく。
(コンビニ関連ユニオン 河野正史)

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