全国水平同盟第9回大会開く 〝コロナ情勢下、先頭で闘う〟
全国水平同盟第9回大会が7月19日、大阪・高槻市の高槻現代劇場で開催された。コロナ情勢を革命に転化する全ての労働者の団結の最先頭で闘うことを宣言し、大成功した。
基調報告に立った久原正子委員長は、「コロナ情勢は部落民の生活を一変させた」と明言した。住宅追い出し・更地化攻撃が、より広範な住民の生活を破壊し、社会福祉と社会保障制度を根絶し、解雇・非正規職化が全面的に始まると指摘。「更地化との闘いが階級攻防になった。今まで闘ってきた闘いが全ての労働者の生き死にをかけた闘いになる。西郡や高槻・植木団地闘争のように解放運動の原点に立って闘おう」と提起した。狭山闘争については、「再審棄却策動をうち破った地平に立って下山鑑定を労働者に持ち込み、再審を勝ち取ろう」と訴え、「コロナ解雇を許さない! 国鉄・関生決戦を軸に地域に労働組合をつくって闘おう」と呼びかけた。
各支部報告に移った。高槻支部は、「植木団地裁判の判決は、市長の采配で何してもいいという反動判決だ。だったら裁判所はいらない。命のある限り闘う」と宣言した。崇仁・東三条支部は、「更地化について京都市に話し合いを求めたら、差別はなくなったの一点張りで話を聞かない。あらゆる手段を使って追いつめる」と決意を述べた。杉並支部は、「石川一雄さんに代わって裁判所前に立ち闘ってきた。差別を許さない闘いは戦争を許さない闘いだ。狭山闘争で国家権力を打倒する」と闘志を語った。半年間で6回の八尾市抗議闘争と4回のデモを打ちぬいた西郡支部は、「8家族に対する架空家賃請求を許さない。維新の会・大松市長による現業など丸ごと民営化との闘いと一体で闘う」と宣言。さらに、「障害者差別をむき出しにしたコロナ解雇攻撃を受けた西郡の労働者がビラを見て相談に来た。関西合同労組に加入し、団交で解雇を撤回させた」と勝利を報告した。
討論では12人が発言。植木団地闘争を通じて団結を深める関西地区生コン支部の地元ブロックの労働者は、武建一委員長、湯川裕司副委員長の奪還を報告、「闘いはこれからだ。今から団結を奪い返そう」と熱く呼びかけた。奈良の自治体労働者は、激しい組合攻防を通して「腐敗しきった部落解放運動と現業労働運動の行き着く先は、過去の歴史と同じ戦争と解雇の手先だ。自分たちの階級的労働運動によって全部落民、現業労働者を獲得できる展望を示した」と闘いの地平を自信を持って報告した。八尾北医療センター労組の藤木好枝委員長は、7月15日の八尾市申し入れ行動を報告した。関西合同労組は、西郡支部と共にコロナ解雇と闘ったと報告した。
人事では、久原委員長以下執行部を再任。狭山、星野、三里塚の特別決議を採択し、当面の最大の闘いとして7・26国鉄集会、11月労働者集会への総決起を確認した。最後に西郡支部の佃文弘書記長の音頭で団結がんばろうを行った。(全国水平同盟西郡支部・M)
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